東海教育研究所発行の月刊誌『望星』(2016年1月号)で、内藤順司さんの『いのちの樹 The Tree of Life - IKTT森本喜久男 カンボジア伝統織物の世界』が紹介されました。評者の丸山純さんの言葉には、よくぞここまで読み取っていただいて、……と読んでいてうれしくなるほど、ツボを押さえたコメントが並びます。
以下、その一部を再掲させていただきます。
著者にはスーダンで医療活動をする日本人医師を追った写真集もあるが、医師の表情や子どもたちの笑顔に圧倒された。なぜ彼がこんな活動をしているのか、言葉で説明するまでもなく伝わる。この写真集でも同様に、人間の手が持つ無限の可能性や村人たちの温かなまなざし、織り上げられた布の美しさなどを並べることで森本の世界を描いていく。日頃はミュージシャンの音楽活動を撮っているという、著者の背景がほの見えるようだ。後日、前掲の森本の自伝(=『カンボジアに村をつくった日本人』)を読んでみたが、ああ、きっとこんなシーンだと、この写真集の写真を思い浮かべた。森本の心に焼き付いた過去のイメージを、きっと著者も共有できているのだろう。
印刷も高精細で目を見張らされた。この時代に写真集を出版することの意味を、改めて世に問う意欲作だ。
IKTT Japanは、長い戦乱で失われつつあったカンボジア独自のすばらしい伝統織物の復興をつうじて、人びとの暮らしと、それを支える自然環境の再生を目指し、カンボジアで活動を続ける現地NGO、IKTT(クメール伝統織物研究所)と、その創設者である故・森本喜久男の活動を支援するために発足した非営利任意団体です。 IKTT Japan Newsは、おもに日本国内でのIKTTに関するイベント情報やメディア掲載情報をお伝えしていきます。
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2015-12-20
2015-12-17
朝日新聞関西版(12月10日付夕刊)で『いのちの樹 The Tree of Life - IKTT森本喜久男 カンボジア伝統織物の世界』が紹介されました
12月10日付の朝日新聞関西版(夕刊)文化欄に、「カンボジア「絹絣」、復興を追って」というタイトルで、内藤順司さんの写真集『いのちの樹 The Tree of Life - IKTT森本喜久男 カンボジア伝統織物の世界』が紹介されました。
2015-12-14
写真集『いのちの樹 The Tree of Life - IKTT森本喜久男 カンボジア伝統織物の世界』がプレジデント・オンラインで紹介されています
内藤順司さんの写真集『いのちの樹 The Tree of Life - IKTT森本喜久男 カンボジア伝統織物の世界』が、「カンボジアの絹織物技術は復興するか」というタイトルで、プレジデント・オンラインで紹介されています。その一部を再掲します。
「支援」の意味を深く考えさせられる
写真集と聞いて、何を思い浮かべるだろう。たとえば、アイドルの水着姿が写っているものだったり、トップ女優の初ヌードだったり。雄大な自然を撮り続けたものもあれば、世界遺産を紹介するようなものもあるだろう。とはいえ、普段ぼくたちは写真集を手にする頻度は書籍より少ないと思う。
そんななか、あえてこの一冊を紹介したい。“主人公”は森本喜久男氏、67歳。友禅職人だった森本氏は、ポルポト政権時代の内戦で絶滅の危機に瀕したカンボジアの絹織物と出会った。疲弊したこの国の人々、荒れ果てた木々、失われかけた伝統技術……。その伝統技術の復興に携わるため、京都の工房を畳み、現地で30年にもわたる活動を続けている。
森林の再生を手掛けるのは、生糸の生産ばかりでなく、染色素材の確保にも必要なこと。それとともに、住民たちの輪を広げ、技術の伝承を行う。地元住民たちの工房作りは、伝統を守るだけでなく、対価を得る手段にも繋がっていく。夫を失った妻、笑顔を忘れた子どもたちが、徐々に自分たちで働くことを覚え、地域で穏やかな暮らしを再生し、笑顔を取り戻していく。ここに、本当の「支援」の意味を深く考えさせられると、写真を撮り続けた内藤順司氏は語る。 (この続きはプレジデント・オンラインで)
「支援」の意味を深く考えさせられる
写真集と聞いて、何を思い浮かべるだろう。たとえば、アイドルの水着姿が写っているものだったり、トップ女優の初ヌードだったり。雄大な自然を撮り続けたものもあれば、世界遺産を紹介するようなものもあるだろう。とはいえ、普段ぼくたちは写真集を手にする頻度は書籍より少ないと思う。
そんななか、あえてこの一冊を紹介したい。“主人公”は森本喜久男氏、67歳。友禅職人だった森本氏は、ポルポト政権時代の内戦で絶滅の危機に瀕したカンボジアの絹織物と出会った。疲弊したこの国の人々、荒れ果てた木々、失われかけた伝統技術……。その伝統技術の復興に携わるため、京都の工房を畳み、現地で30年にもわたる活動を続けている。
森林の再生を手掛けるのは、生糸の生産ばかりでなく、染色素材の確保にも必要なこと。それとともに、住民たちの輪を広げ、技術の伝承を行う。地元住民たちの工房作りは、伝統を守るだけでなく、対価を得る手段にも繋がっていく。夫を失った妻、笑顔を忘れた子どもたちが、徐々に自分たちで働くことを覚え、地域で穏やかな暮らしを再生し、笑顔を取り戻していく。ここに、本当の「支援」の意味を深く考えさせられると、写真を撮り続けた内藤順司氏は語る。 (この続きはプレジデント・オンラインで)
2015-12-13
『カンボジアンビジネスパートナーズ』第3号に森本さんの対談記事が掲載されました
プノンペンで発行されている、カンボジアに進出する日系企業のためのフリーマガジン『カンボジアンビジネスパートナーズ』第3号に、「まちづくりひとづくり スペシャル対談」と題してココチカムデザインCEOの河内利成さんと森本さんの対談記事が掲載されました。
同じ内容のものが、「カンボジアビジネスパートナーズ Web版」にも掲載されています。