IKTT Japanは、長い戦乱で失われつつあったカンボジア独自のすばらしい伝統織物の復興をつうじて、人びとの暮らしと、それを支える自然環境の再生を目指し、カンボジアで活動を続ける現地NGO、IKTT(クメール伝統織物研究所)と、その創設者である故・森本喜久男の活動を支援するために発足した非営利任意団体です。 IKTT Japan Newsは、おもに日本国内でのIKTTに関するイベント情報やメディア掲載情報をお伝えしていきます。
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2011-12-27
12月30日31日、BS-TBS「ローマを夢見たアンコールワット」再放送
12月30日と31日の2日間、BS-TBSで「ローマを夢見たアンコールワット 東南アジア最大覇権王朝の栄光と真実」が再放送されます(これは今年の1月に開局10周年記念番組として放送された番組です)。上智大学元学長の石澤良昭先生の解説とともに、ローマ王朝とアンコール王朝との関連が紹介されます。放送は、ともに19:00~20:55です。
2011-12-26
ブログ「SORAのカンボジア日記」のご紹介
先日、「伝統の森」を訪れた京都の中学生SORAくんのブログ「SORAのカンボジア日記」に、「伝統の森」でのSORAくんの見聞が記されていますので、ご紹介します。
2011-12-15
大正大学人間学部「環境コミュニティコース」のご紹介
大正大学人間学部人間環境学科の環境コミュニティコースの有志の方たちが、11月に「伝統の森」にいらっしゃいました。シェムリアップでの「環境コミュニティ調査」の一環とのことです。
そのときの訪問の様子が、同大学環境コミュニティコースのサイトで紹介されています。
そのときの訪問の様子が、同大学環境コミュニティコースのサイトで紹介されています。
2011-12-07
ギャラリートークの様子が読売新聞で紹介されました
2011年12月6日付の読売新聞ONLINE(広島版)で「カンボジア伝統織物 復興を」と題して、まなびの館ローズコムでのギャラリートークの様子が紹介されました。
2011-12-06
大東文化大学国際関係学部25周年記念イベントの報告
11月24日、大東文化大学東松山キャンパスで、国際関係学部の25周年記念講演として、森本さんの「森に守られた伝統の村~伝統は守るものではなく創り出していくもの~」が行われました。
そのときの講演報告が、大東文化大学のホームページで紹介されています。
そのときの講演報告が、大東文化大学のホームページで紹介されています。
2011-12-05
福山での写真展と報告会が朝日新聞《マイタウン広島》で紹介されました
2011年12月5日付の朝日新聞デジタル(asahi.com)の《マイタウン広島》で、「『クメール織物』復興への息吹」と題したIKTTの活動を紹介する写真展と、報告会に関する紹介記事が掲載されました。5日付の朝日新聞朝刊でも紹介されていると思います。
2011-12-04
森本さんの報告会が毎日新聞で紹介されました
2011-11-30
「IKTTカレンダー2012」発売開始です
2011-11-26
12月2-4日、京都・法然院での展示会・報告会のご案内
恒例の、京都の法然院での展示会・報告会のスケジュールが決まりました。今年は12月2日(金)から4日(日)の3日間です。森本さんの現地報告会は、3日(土)の午後1時からの予定です。
【とき】
12月2日(金)から4日(日)まで(展示と販売)
10時~16時(ただし、初日の2日は12時から)
※森本さんの現地報告会は、3日(土)の午後1時より。
《森本喜久男・現地からの報告2011》
森に守られた伝統の村 ~ 伝統は守るものではなく、創り出していくもの
【ところ】
法然院
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町(TEL:075-771-2420)
(京都駅から市バス5番 錦林車庫行 浄土寺下車 徒歩10分)
※この時期の京都は、紅葉の最盛期でもあり、市内の道路事情はたいへん混雑しております。十分な余裕をもって、お越しください。
より大きな地図で 法然院(入口) を表示
主催:IKTT(クメール伝統織物研究所)、IKTT Japan
共催:文部科学省科学研究費補助金若手B「発明と資本主義社会をめぐる思想史的研究―ガブリエル・タルドの理論を中心に」(研究代表者:中倉智徳)
2011-11-23
11月29日、高槻市での報告会と食事会のご案内
関西の方に、朗報です。
11月29日(火)、高槻総合市民交流センターで森本さんの現地報告会を開催することが決まりました。報告会を準備していただいたのは、高槻でカンボジア料理店「すろまい」を経営する中村さんです。
大雨のなかで開催された「蚕まつり2011」、その後「伝統の森」を襲った洪水と、その後の復興について、そして2012年に向けての展望などを語っていただきたいと思います。
なお、報告会の後、IKTTのシルク等の販売を、会場からすぐ近くにあるカンボジア料理店「すろまい」で行ないます(これは高槻総合市民交流センターでの販売行為が認められていないためです)。
また、18時過ぎからは、カンボジア料理店「すろまい」で、森本さんを交えての食事会も開催されます(食事会は前日までに要予約。1人2500円です)。電話:072-683-2444あるいはメール k.nakamura@suromai.com までご予約願います〔@を半角に変えてご送信ください〕)。
■報告会
と き:11月29日(火) 14:30から(17時まで)
ところ:高槻総合市民交流センター 第四会議室
参加費:無料
住所:大阪府高槻市紺屋町1-2
電話:072-685-3721
アクセス:JR高槻駅南口出て左手方向すぐ
■食事会ならびにIKTTのシルク等の販売
と き:販売は、報告会終了後、会場から移動した後に始めます。
食事会は、18時から18時30分の間に開始予定。
ところ:すろまい
参加費:食事会は1人2500円(前日までに要予約)
住所:大阪府高槻市紺屋町3−1 グリーンプラザ3号館 地下1階
電話:072-683-2444
アクセス:JR高槻駅南口(2階)の改札を出て右へ。松坂屋の右手にあるビル(グリーンプラザ3号館)の地下1階
11月29日(火)、高槻総合市民交流センターで森本さんの現地報告会を開催することが決まりました。報告会を準備していただいたのは、高槻でカンボジア料理店「すろまい」を経営する中村さんです。
大雨のなかで開催された「蚕まつり2011」、その後「伝統の森」を襲った洪水と、その後の復興について、そして2012年に向けての展望などを語っていただきたいと思います。
なお、報告会の後、IKTTのシルク等の販売を、会場からすぐ近くにあるカンボジア料理店「すろまい」で行ないます(これは高槻総合市民交流センターでの販売行為が認められていないためです)。
また、18時過ぎからは、カンボジア料理店「すろまい」で、森本さんを交えての食事会も開催されます(食事会は前日までに要予約。1人2500円です)。電話:072-683-2444あるいはメール k.nakamura@suromai.com までご予約願います〔@を半角に変えてご送信ください〕)。
■報告会
と き:11月29日(火) 14:30から(17時まで)
ところ:高槻総合市民交流センター 第四会議室
参加費:無料
住所:大阪府高槻市紺屋町1-2
電話:072-685-3721
アクセス:JR高槻駅南口出て左手方向すぐ
■食事会ならびにIKTTのシルク等の販売
と き:販売は、報告会終了後、会場から移動した後に始めます。
食事会は、18時から18時30分の間に開始予定。
ところ:すろまい
参加費:食事会は1人2500円(前日までに要予約)
住所:大阪府高槻市紺屋町3−1 グリーンプラザ3号館 地下1階
電話:072-683-2444
アクセス:JR高槻駅南口(2階)の改札を出て右へ。松坂屋の右手にあるビル(グリーンプラザ3号館)の地下1階
2011-11-14
11月15日-17日「第1回 輝け!プラチナフェスタ」のご案内
カンボジアで、手織りシルクの村の自立支援を行なっているNPO ShienTokyo が11月15日から17日まで北の丸公園内の科学技術館で開催される「プラチナフェスタ」に参加されます。会場では、IKTTのシルクと活動も、あわせてご紹介いただけるとのことです。
【第1回 輝け!プラチナフェスタ】
と き:11月15日(火)から17日(木)まで
15日(火)12時~19時
16日(水)10時~19時
17日(木)10時~16時30分
ところ:科学技術館
千代田区北の丸公園2-1
アクセス:東西線「竹橋」下車(1B出口)徒歩7分
半蔵門線「九段下」下車(2番出口)徒歩7分
入場料:当日¥2000(前売り¥1000)
※プラチナフェスタの詳細についてはこちら
【第1回 輝け!プラチナフェスタ】
と き:11月15日(火)から17日(木)まで
15日(火)12時~19時
16日(水)10時~19時
17日(木)10時~16時30分
ところ:科学技術館
千代田区北の丸公園2-1
アクセス:東西線「竹橋」下車(1B出口)徒歩7分
半蔵門線「九段下」下車(2番出口)徒歩7分
入場料:当日¥2000(前売り¥1000)
※プラチナフェスタの詳細についてはこちら
2011-11-13
11月24日、高円寺・庚申文化会館での報告会のご案内
11月24日(木)の夜、高円寺の庚申文化会館で森本さんの現地報告会を開催します。
大雨のなかで開催された「蚕まつり2011」、その後「伝統の森」を襲った洪水と、その後の復興について、そして2012年に向けての展望などを語っていただきます。会場では、IKTTのシルク等の販売も行ないます。
と き:11月24日(木)
ところ:庚申文化会館(高円寺)
住所:東京都杉並区高円寺北3-34-1(茶房 高円寺書林のすぐ隣です)
電話:03-5356-9081
【タイムテーブル】
19時 開場
19時30分 森本喜久男・報告会「シエムリアップ 現地からの報告2011」
20時45分 閉会
アクセス:JR高円寺駅北口の高円寺純情商店街を直進。突きあたりを左折し、すぐに右折。DVDドラマのすぐ先の左側角の建物(フロレスタ・ドーナツの手前)です。
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大雨のなかで開催された「蚕まつり2011」、その後「伝統の森」を襲った洪水と、その後の復興について、そして2012年に向けての展望などを語っていただきます。会場では、IKTTのシルク等の販売も行ないます。
と き:11月24日(木)
ところ:庚申文化会館(高円寺)
住所:東京都杉並区高円寺北3-34-1(茶房 高円寺書林のすぐ隣です)
電話:03-5356-9081
【タイムテーブル】
19時 開場
19時30分 森本喜久男・報告会「シエムリアップ 現地からの報告2011」
20時45分 閉会
アクセス:JR高円寺駅北口の高円寺純情商店街を直進。突きあたりを左折し、すぐに右折。DVDドラマのすぐ先の左側角の建物(フロレスタ・ドーナツの手前)です。
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2011-11-10
12月5日、福山市でのギャラリートークと写真展のご案内
12月5日(月)に、広島県福山市にあるまなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ)4Fの国際サロンで、写真展とギャラリートークを行うことが決まりました。
6日の福寿会館での報告会に先行し、この国際サロンでの写真展《カンボジア「伝統の森」の絣布ができるまで》の開催と、その最終日(12月5日)に森本さんのギャラリートークが行われます。
桑の苗を育て、養蚕をし、蚕の繭から生糸を引き、その糸を括り、自然染料で染め、織り上げるまでを写真でご紹介しつつ、「伝統の森」での染め織りの作業と暮らしぶりを語っていただきます。
【写真展】
《カンボジア「伝統の森」の絣布ができるまで》
と き:11月25日(金)~12月5日(月)
9:00~22:00(最終日は17時まで)
ところ:まなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ) 4F 国際サロン
福山市霞町一丁目10番1号
【ギャラリートーク】
《森本喜久男「森にまもられた村」》
と き:12月5日(月)18:00~19:30
ところ:まなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ) 4F 国際サロン
福山市霞町一丁目10番1号
参加費:無料
参加ご予約・お問合せ:@たつみ屋 長谷川 淳
メール:n.f.tatsumiya@gmail.com 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話: 0866-62-1851 /080-3012-6636 (携帯)
※席数に限りがございますので、事前にご参加のお申込みをお願いします。
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6日の福寿会館での報告会に先行し、この国際サロンでの写真展《カンボジア「伝統の森」の絣布ができるまで》の開催と、その最終日(12月5日)に森本さんのギャラリートークが行われます。
桑の苗を育て、養蚕をし、蚕の繭から生糸を引き、その糸を括り、自然染料で染め、織り上げるまでを写真でご紹介しつつ、「伝統の森」での染め織りの作業と暮らしぶりを語っていただきます。
【写真展】
《カンボジア「伝統の森」の絣布ができるまで》
と き:11月25日(金)~12月5日(月)
9:00~22:00(最終日は17時まで)
ところ:まなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ) 4F 国際サロン
福山市霞町一丁目10番1号
【ギャラリートーク】
《森本喜久男「森にまもられた村」》
と き:12月5日(月)18:00~19:30
ところ:まなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ) 4F 国際サロン
福山市霞町一丁目10番1号
参加費:無料
参加ご予約・お問合せ:@たつみ屋 長谷川 淳
メール:n.f.tatsumiya@gmail.com 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話: 0866-62-1851 /080-3012-6636 (携帯)
※席数に限りがございますので、事前にご参加のお申込みをお願いします。
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2011-11-08
「IKTTカレンダー2012」制作中
IKTT Japanでは、2006年にIKTTカレンダーの制作をはじめました。IKTTの活動を紹介しつつ、なおかつ販売収益によってIKTTの活動支援となるツールはないものかと考えた結果、カレンダーの制作・販売に取り組むことにしたのです。
IKTTのシルクをお求めいただいた方のなかには、インターネットやメールをなさらない方もいらっしゃいます。シエムリアップの工房や「伝統の森」をまだ訪れたことがなく、森本さんのtwitterやfecebookをフォローしていない方や、このIKTT Japan Newsにアクセスされていない方たちに、カレンダーという印刷物で、IKTTの絣布や「伝統の森」の様子などをご紹介することもでき、またこのカレンダーをきっかけにして、IKTTの活動に興味を持たれる方もいるのではないかと考えてのことです。
2012年のカレンダーでは、IKTTの伝統柄の絣布と、その絣布を作り出してきたおばあを中心とする括り手たちを紹介します。この「IKTTカレンダー2012」は、11月下旬には完成予定です(予価1,000円)。
都内では、例年どおり、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房・高円寺書林、西荻窪の信愛書店さんなどに取り扱いをお願いする予定です。また、11月下旬以降、国内各地で開催される予定の展示会・報告会の会場でも販売いたします。
上記の各会場でお求めになれない方は、information@iktt.orgまでお問い合わせください〔@を半角に変換してご送信ください〕。
IKTTのシルクをお求めいただいた方のなかには、インターネットやメールをなさらない方もいらっしゃいます。シエムリアップの工房や「伝統の森」をまだ訪れたことがなく、森本さんのtwitterやfecebookをフォローしていない方や、このIKTT Japan Newsにアクセスされていない方たちに、カレンダーという印刷物で、IKTTの絣布や「伝統の森」の様子などをご紹介することもでき、またこのカレンダーをきっかけにして、IKTTの活動に興味を持たれる方もいるのではないかと考えてのことです。
2012年のカレンダーでは、IKTTの伝統柄の絣布と、その絣布を作り出してきたおばあを中心とする括り手たちを紹介します。この「IKTTカレンダー2012」は、11月下旬には完成予定です(予価1,000円)。
都内では、例年どおり、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房・高円寺書林、西荻窪の信愛書店さんなどに取り扱いをお願いする予定です。また、11月下旬以降、国内各地で開催される予定の展示会・報告会の会場でも販売いたします。
上記の各会場でお求めになれない方は、information@iktt.orgまでお問い合わせください〔@を半角に変換してご送信ください〕。
2011-10-29
「沖縄の舞踊と染織による、日本・カンボジア文化交流」のご案内
2011-10-27
12月6日、福山市での報告会・展示会のご案内
12月6日(火)は、広島県福山市での福寿会館で報告会を行ないます。会場では、IKTTで織られた絹織物の展示等もあわせて行ないます。
【IKTT森本喜久男 活動報告会・絣作品展示会】
《甦る伝統の絣― ‘暮らし’と‘森’の再生によるカンボジア伝統織物の復興》
と き:12月6日(火) 14:00~16:00
ところ:福山市 福寿会館
(福山市丸之内一丁目8番・Tel:084-922-2117)
JR福山駅北口徒歩5分・無料駐車場有り
参加費:無料
参加ご予約・お問合せ:@たつみ屋 長谷川 淳
メール:n.f.tatsumiya@gmail.com 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話: 0866-62-1851 /080-3012-6636 (携帯)
※席数に限りがございますので、事前にご参加のお申込みをお願いします。
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2011-10-26
11月24日、大東文化大学東松山キャンパスでの講演会のご案内
大東文化大学国際関係学部創設25周年記念事業の一環として、同大学東松山キャンパスで、森本さんの講演会が開催されます。
この講演会は、一般からの参加も可能とのことです。
《大東文化大学 国際関係学部 創設25周年記念講演》
「森に守られた伝統の村 ~ 伝統は守るものではなく、創り出していくもの」
と き:11月24日(木)
13時15分~14時45分(12時45分開場)
ところ:大東文化大学 東松山キャンパス
図書館AVホール
〒355-8501 東松山市岩殿560
参加費:無料(事前申し込み不要)
問合先:大東文化大学 国際関係学部 現代アジア研究所
gendaiasia@gmail.com 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:0493-31-1523(受付時間9:00-17:00)
この講演会は、一般からの参加も可能とのことです。
《大東文化大学 国際関係学部 創設25周年記念講演》
「森に守られた伝統の村 ~ 伝統は守るものではなく、創り出していくもの」
と き:11月24日(木)
13時15分~14時45分(12時45分開場)
ところ:大東文化大学 東松山キャンパス
図書館AVホール
〒355-8501 東松山市岩殿560
参加費:無料(事前申し込み不要)
問合先:大東文化大学 国際関係学部 現代アジア研究所
gendaiasia@gmail.com 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:0493-31-1523(受付時間9:00-17:00)
2011-10-25
11月23日-27日、カンボジアシルク展と報告会のご案内
カンボジアで、手織りシルクの村の自立支援を行なっているNPO ShienTokyo との共催で、11月23日から27日まで「伝統のカンボジアシルク展」が開催されます。会場は、国分寺にあるカフェスロー ギャラリーです(ギャラリーの終了時間が曜日によって異なりますのでご注意ください)。
27日の午後14時からは、森本さんの報告会も行われます。
【カンボジアシルク展】
と き:11月23日(水)から27日(日)まで(展示と販売)
23日(水)11時30分~19時
24日(木)11時30分~18時
25日(金)11時30分~15時30分
26日(土)11時30分~15時30分
27日(日)11時30分~16時
★報告会は、27日の14時より(要予約)。
ところ:カフェスロー
国分寺市東元町2-20-10(JR国分寺駅から徒歩5分)
参加費:2000円(参加費はカンボジアの洪水被害の義援金となります)
※参加者20名のため、事前予約をお願いいたします。
申込先:contact@shientokyo.org 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:090-3086-7347(竹下まで)
27日の午後14時からは、森本さんの報告会も行われます。
【カンボジアシルク展】
と き:11月23日(水)から27日(日)まで(展示と販売)
23日(水)11時30分~19時
24日(木)11時30分~18時
25日(金)11時30分~15時30分
26日(土)11時30分~15時30分
27日(日)11時30分~16時
★報告会は、27日の14時より(要予約)。
ところ:カフェスロー
国分寺市東元町2-20-10(JR国分寺駅から徒歩5分)
参加費:2000円(参加費はカンボジアの洪水被害の義援金となります)
※参加者20名のため、事前予約をお願いいたします。
申込先:contact@shientokyo.org 〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:090-3086-7347(竹下まで)
2011-10-24
11月28日、郡上市での報告会・展示会のご案内
11月28日(月)は、岐阜県郡上市の願蓮寺で報告会を行ないます。会場では、IKTTで織られた絹織物の展示・販売もあわせて行ないます。
【クメール伝統織物研究所(IKTT)報告会】
《森の再生=自然環境の再生・森に守られた村》
と き:11月28日(月)
19時~21時(18時45分開場)
ところ:願蓮寺
(岐阜県郡上市八幡町島谷829)
長良川鉄道郡上八幡駅から徒歩約17分
参加費:300円(中学生以下は無料)
申込先:k.mizuno0802@gmail.com
〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:090-2939-7189(平野まで)
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【クメール伝統織物研究所(IKTT)報告会】
《森の再生=自然環境の再生・森に守られた村》
と き:11月28日(月)
19時~21時(18時45分開場)
ところ:願蓮寺
(岐阜県郡上市八幡町島谷829)
長良川鉄道郡上八幡駅から徒歩約17分
参加費:300円(中学生以下は無料)
申込先:k.mizuno0802@gmail.com
〔@を半角に変えてご送信ください〕
電話:090-2939-7189(平野まで)
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2011-10-22
11月26日、飯田でのピアノリサイタル&展示・報告会のご案内
長野県飯田市を拠点とするNPO法人「ふるさと南信州緑の基金」の方々からは、2002年からIKTTへのさまざまな支援活動を継続していただいております。
なかでも「伝統の森」学園の小学校(飯田学校)建設に向けての募金活動の結果、昨年には校舎も完成しました。子どもたちは、新しい学び舎で勉強を続けています。
こうした活動の一環として、このたび「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクトと共催で、11月26日(土)、飯田文化会館で、奥村友美ピアノリサイタルが開催されます。このピアノリサイタルにあわせて、展示会と森本さんの報告会を開催させていただくことになりました。
【展示会ならびに報告会】
と き:11月26日(土)
展示会:11時~17時30分
報告会:13時~14時
ところ:飯田文化会館(1階展示室)
長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
※展示会と報告会のみの参加も可能です(入場無料)
【奥村友美ピアノリサイタル】
と き:11月26日(土)
開場14時30分/開演15時
ところ:飯田文化会館(大ホール)
長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
入場料:一般=2500円/高校生以下=1000円
主 催:「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクト
NPO法人「ふるさと南信州緑の基金」
問合先:事務局(担当:原、飯田市上村自治振興センター内 0260-36-2211)
なかでも「伝統の森」学園の小学校(飯田学校)建設に向けての募金活動の結果、昨年には校舎も完成しました。子どもたちは、新しい学び舎で勉強を続けています。
こうした活動の一環として、このたび「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクトと共催で、11月26日(土)、飯田文化会館で、奥村友美ピアノリサイタルが開催されます。このピアノリサイタルにあわせて、展示会と森本さんの報告会を開催させていただくことになりました。
【展示会ならびに報告会】
と き:11月26日(土)
展示会:11時~17時30分
報告会:13時~14時
ところ:飯田文化会館(1階展示室)
長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
※展示会と報告会のみの参加も可能です(入場無料)
【奥村友美ピアノリサイタル】
と き:11月26日(土)
開場14時30分/開演15時
ところ:飯田文化会館(大ホール)
長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
入場料:一般=2500円/高校生以下=1000円
主 催:「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクト
NPO法人「ふるさと南信州緑の基金」
問合先:事務局(担当:原、飯田市上村自治振興センター内 0260-36-2211)
2011-10-07
「森に守られた村」の復興にむけて
10月6日付で配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.258)で、森本さんは、今回の濁流に襲われた「伝統の森」で、10年かけて育った木々への感謝の気持ちを記しています。
また同時に、この甚大な洪水被害からの復興に関して、みなさまからのご支援を呼びかけています。
以下、メールマガジンから引用します。
森に守られた村
9月10日の「蚕まつり」の頃からわずか2週間の間に、数度にわたって豪雨と洪水、そして濁流に飲み込まれた「伝統の森」。地元のカンボジアの人たちにしても、これは100年に一度あるかないかの出来事だという。
濁流の激しさの痕跡が、いたるところに残されている。道路は、表土の多くが洗い流され、大きくえぐり取られた痕跡がところどころに。そして、森の木々の幹や根元には、水草が絡みつき、その量と高さで、濁流の様子が手に取るように分かる。高いところでは、1.5 メートルを超えている。森の所々には、木々に遮られるように水草やその他の枯れ枝が絡みつき、小さな壁のようなものができているところも。それは、そのまま濁流の激しさを物語っている。が、同時にその森の木々が濁流の激しい流れを押し留めてくれていたのだと気がついた。でなければ、小さな家など、濁流に流されていたかもしれない。
村人たちと森の中を歩きながら、作業場から流されていた糸車などの道具類の一部も、木々の間で見つけ、回収することができた。すべて流されてしまったと思っていた染め材として使うライチーの木を切り出した大きな木片も、木々の根元に見つけだし、約半数は回収することができた。そして、沼に面したところに茂っていたマングローブの樹木が、テーブルや机、織り機など、すこし大きなものが流失するのを、ちょうど脇に抱えるようにして防いでくれていた、すごい。
心配していた桑畑の桑の木も、大きな被害を受けないですんだ。濁流の中で、根こそぎ持っていかれるかもしれないと想像した。しかし、これも、桑畑を囲む森の木々が、桑畑を守ってくれていたのだと気がついた。桑の葉はほとんど流失していたが、そこからわずか数日後にもかかわらず、すでに新しい芽が吹いていた。
10年前、ここは薪になる木まで伐採された荒地だった。だが、切り株から芽吹いた新芽を育て、下草を刈り、間引きをしてやることを続けた結果、いまでは5~6メートルの高さに育ち、小さな森といえるまでに育っている。その森の木々が、いわば防風林のように、激しい濁流から「伝統の森」の村を守ってくれたのだと、森の中を歩きながら実感した。
隣接地に、荒地を更地にして豚舎を建て、豚を三千頭ほど飼っていた男性がいる。子豚から育て、もう出荷間近になっていたその豚の多くを濁流で流され失った。彼は泣きながら、呆然と立ちつくしていた。それを見て、自然の木々があること、その大切さをあらためて実感した。
「伝統の森」には、夜間38家族の家屋に電気を供給するための、自家発電をする2キロワットのディーゼル発電機がある。それも今回、何度か何日間か、冠水していた。これまでにも同じような、これほど水位は高くないが、洪水に見舞われたことがあり、その都度、機械を壊し修理に時間を費やしてきた。今回、洪水が予想できたので、約50センチほどだが、ジャッキを使って据え付け位置を高くしておいた。が、水位はそれを超えてしまった。しかし、発電機が完全に乾くまで数日置き、分解掃除をし動かしてみた。するとなんと復活。2週間以上の夜間も電気のない生活からようやく開放された。発電機は「伝統の森」の設備の中では、高価なものに属するから、もし壊れればと頭を痛めていたから、ほっと一息だった。しかし、予備用の5キロワット発電機や、揚水ポンプの何台かは、分解掃除をするものの、いまだ復活しそうにもない。村の男たちは、機械や設備類の総点検と分解掃除に明け暮れている。
多くの家は、わずかなりとも高床式の造り。おもな生活の場は二階、そのおかげで救われた。これも昔からの人々の知恵なのだろう。そんな何年かに一度しか来ない洪水や濁流に備えて暮らしているなんてと思うけれど、そのおかげで安心して暮らせる。古くからの高床式の家が、カンボジアでいまも建てられ続けている謎が解けた。
5年ほど前、「伝統の森」に暮す家族が増えたので新しい家を建てようとしたとき、この場所がよいと何人かが主張したところがあった。「伝統の森」のなかでは中間地点というか、入り口からも工芸村エリアという皆が集まるところからも中途半端なところ。なぜ、そこに家を建てたいのか、彼らの意図がわからなかった。そこに今では4軒の家が建っている。今回、洪水にさらされたとき、そこは周りに水があるときも、一段高く水からの安全圏にあった。昔から村を作るとき、人々は生活用水が確保でき、そして洪水から家を守れる小高い丘に家を建て村を作ってきた。そんな古くからの知恵が、今なお彼らの中に生きていることを知った。今後、「伝統の森」のプロジェクトを進めるには、そんな自然の地形を見直しながら、進めなければならないことを学んだ。
「伝統の森」は、海抜39-42メートルくらいのところにある。今回、浸水したエリアは39-40メートルのあたり。濁流が襲ったときは41メートルエリアまでも危なかった。しかし、なぜか多くの家は安全圏にあった。一方、今回被害の大きかったショップや作業所などのある工芸村エリアは、じつは39メートルのところがほとんど。そこにあった平屋のスタッフの家では、濁流に、鍋、釜、テレビも流されてしまった。でも、彼らはその話を笑顔でしている。本当にたくましく、しなやかなのだ。どんな苦境にも耐え、自然を受け入れる強さとしなやかさを持っている。
今回の濁流のなかで、「伝統の森」は、多くの資材や設備を失った。しかし、森の木々のお陰で守られたものも多い。そのことに感謝したい。
これまでも、いろんなところで激しい濁流を見てきた。その濁流を見ると、それは自然の痛み、叫びなのではないかと思うことがある。そんな自然の山、川、田、畑とともに、自然への感謝の気持ちを忘れないで、これからも暮らしてゆきたい。
■IKTT「伝統の森」洪水被害への、義援金のお願い■
このたび激しい濁流のなか、木々に守られながらも「伝統の森」での洪水と濁流による損害は甚大で、施設の回復などのために、ここに皆様のお心を義援金として、支援していただけること、お願い申し上げます。
※義援金のお振込みは、下記の口座にお願い申し上げます。
東京三菱UFJ銀行 梅田中央支店
口座番号(普)1611655
口座名 森本喜久男
【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から再掲】
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。
以下、現地からの写真です。修理中の発電機、濁流に削り取られた「伝統の森」の前の道路、回収できた染め材となるライチーの木片、木の根元にからみつくホテイアオイなどの水草の除去。
また同時に、この甚大な洪水被害からの復興に関して、みなさまからのご支援を呼びかけています。
以下、メールマガジンから引用します。
森に守られた村
9月10日の「蚕まつり」の頃からわずか2週間の間に、数度にわたって豪雨と洪水、そして濁流に飲み込まれた「伝統の森」。地元のカンボジアの人たちにしても、これは100年に一度あるかないかの出来事だという。
濁流の激しさの痕跡が、いたるところに残されている。道路は、表土の多くが洗い流され、大きくえぐり取られた痕跡がところどころに。そして、森の木々の幹や根元には、水草が絡みつき、その量と高さで、濁流の様子が手に取るように分かる。高いところでは、1.5 メートルを超えている。森の所々には、木々に遮られるように水草やその他の枯れ枝が絡みつき、小さな壁のようなものができているところも。それは、そのまま濁流の激しさを物語っている。が、同時にその森の木々が濁流の激しい流れを押し留めてくれていたのだと気がついた。でなければ、小さな家など、濁流に流されていたかもしれない。
村人たちと森の中を歩きながら、作業場から流されていた糸車などの道具類の一部も、木々の間で見つけ、回収することができた。すべて流されてしまったと思っていた染め材として使うライチーの木を切り出した大きな木片も、木々の根元に見つけだし、約半数は回収することができた。そして、沼に面したところに茂っていたマングローブの樹木が、テーブルや机、織り機など、すこし大きなものが流失するのを、ちょうど脇に抱えるようにして防いでくれていた、すごい。
心配していた桑畑の桑の木も、大きな被害を受けないですんだ。濁流の中で、根こそぎ持っていかれるかもしれないと想像した。しかし、これも、桑畑を囲む森の木々が、桑畑を守ってくれていたのだと気がついた。桑の葉はほとんど流失していたが、そこからわずか数日後にもかかわらず、すでに新しい芽が吹いていた。
10年前、ここは薪になる木まで伐採された荒地だった。だが、切り株から芽吹いた新芽を育て、下草を刈り、間引きをしてやることを続けた結果、いまでは5~6メートルの高さに育ち、小さな森といえるまでに育っている。その森の木々が、いわば防風林のように、激しい濁流から「伝統の森」の村を守ってくれたのだと、森の中を歩きながら実感した。
隣接地に、荒地を更地にして豚舎を建て、豚を三千頭ほど飼っていた男性がいる。子豚から育て、もう出荷間近になっていたその豚の多くを濁流で流され失った。彼は泣きながら、呆然と立ちつくしていた。それを見て、自然の木々があること、その大切さをあらためて実感した。
「伝統の森」には、夜間38家族の家屋に電気を供給するための、自家発電をする2キロワットのディーゼル発電機がある。それも今回、何度か何日間か、冠水していた。これまでにも同じような、これほど水位は高くないが、洪水に見舞われたことがあり、その都度、機械を壊し修理に時間を費やしてきた。今回、洪水が予想できたので、約50センチほどだが、ジャッキを使って据え付け位置を高くしておいた。が、水位はそれを超えてしまった。しかし、発電機が完全に乾くまで数日置き、分解掃除をし動かしてみた。するとなんと復活。2週間以上の夜間も電気のない生活からようやく開放された。発電機は「伝統の森」の設備の中では、高価なものに属するから、もし壊れればと頭を痛めていたから、ほっと一息だった。しかし、予備用の5キロワット発電機や、揚水ポンプの何台かは、分解掃除をするものの、いまだ復活しそうにもない。村の男たちは、機械や設備類の総点検と分解掃除に明け暮れている。
多くの家は、わずかなりとも高床式の造り。おもな生活の場は二階、そのおかげで救われた。これも昔からの人々の知恵なのだろう。そんな何年かに一度しか来ない洪水や濁流に備えて暮らしているなんてと思うけれど、そのおかげで安心して暮らせる。古くからの高床式の家が、カンボジアでいまも建てられ続けている謎が解けた。
5年ほど前、「伝統の森」に暮す家族が増えたので新しい家を建てようとしたとき、この場所がよいと何人かが主張したところがあった。「伝統の森」のなかでは中間地点というか、入り口からも工芸村エリアという皆が集まるところからも中途半端なところ。なぜ、そこに家を建てたいのか、彼らの意図がわからなかった。そこに今では4軒の家が建っている。今回、洪水にさらされたとき、そこは周りに水があるときも、一段高く水からの安全圏にあった。昔から村を作るとき、人々は生活用水が確保でき、そして洪水から家を守れる小高い丘に家を建て村を作ってきた。そんな古くからの知恵が、今なお彼らの中に生きていることを知った。今後、「伝統の森」のプロジェクトを進めるには、そんな自然の地形を見直しながら、進めなければならないことを学んだ。
「伝統の森」は、海抜39-42メートルくらいのところにある。今回、浸水したエリアは39-40メートルのあたり。濁流が襲ったときは41メートルエリアまでも危なかった。しかし、なぜか多くの家は安全圏にあった。一方、今回被害の大きかったショップや作業所などのある工芸村エリアは、じつは39メートルのところがほとんど。そこにあった平屋のスタッフの家では、濁流に、鍋、釜、テレビも流されてしまった。でも、彼らはその話を笑顔でしている。本当にたくましく、しなやかなのだ。どんな苦境にも耐え、自然を受け入れる強さとしなやかさを持っている。
今回の濁流のなかで、「伝統の森」は、多くの資材や設備を失った。しかし、森の木々のお陰で守られたものも多い。そのことに感謝したい。
これまでも、いろんなところで激しい濁流を見てきた。その濁流を見ると、それは自然の痛み、叫びなのではないかと思うことがある。そんな自然の山、川、田、畑とともに、自然への感謝の気持ちを忘れないで、これからも暮らしてゆきたい。
2011年10月6日 シェムリアップにて
森本 喜久男
森本 喜久男
■IKTT「伝統の森」洪水被害への、義援金のお願い■
このたび激しい濁流のなか、木々に守られながらも「伝統の森」での洪水と濁流による損害は甚大で、施設の回復などのために、ここに皆様のお心を義援金として、支援していただけること、お願い申し上げます。
IKTT(クメール伝統織物研究所) 森本 喜久男
※義援金のお振込みは、下記の口座にお願い申し上げます。
東京三菱UFJ銀行 梅田中央支店
口座番号(普)1611655
口座名 森本喜久男
【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から再掲】
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。
以下、現地からの写真です。修理中の発電機、濁流に削り取られた「伝統の森」の前の道路、回収できた染め材となるライチーの木片、木の根元にからみつくホテイアオイなどの水草の除去。
2011-10-01
「伝統の森」をおそった洪水と濁流
9月29日に配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.257)のなかで、森本さんは、「伝統の森」をおそった洪水の状況について記しています。
今回の集中豪雨により、カンボジア各地で河川の氾濫や道路の冠水などが起きています。およそ20万人近い人々が被害を受け、うち死者が約150名、一時的な避難を余儀なくされている人々は2万人に及び、国道や橋梁などのインフラ及び学校や病院などの建物、そして農作物にも大きな被害が出ているとのことです(写真に見るとおり、「伝統の森」では、現在ほとんど水は引いているようですが)。以下、メールマガジンの一部を引用します。
「伝統の森」に至る、バンテアイスレイ寺院からの道が通行可能だと連絡が入る。いつものアンコールトム郡からの道は、途中約300メートルにわたって道路が決壊し、川になっているため通行不能。米を100キロ、インスタントラーメン3箱、そしてその他の食料品、子どもたちへのお菓子などを買い、村に向かった。
驚いたことに「伝統の森」のみんなは元気そうだった。顔を合わすと、笑顔が返ってくる。うれしかった。もっと深刻な状態を想定していたから。村の入り口のエリアは、これまでも水が来たことがなく、多くの村人はそこの家々に避難していた。海抜42メートル。今回冠水した所は、海抜39-40メートル。わずか数メートルの違い。
途中、前回の「蚕まつり」のときに濁流が流れていたところは、そのときよりも激しく渦巻いていた。一緒に行ったドライバーは怖いという。運転を変わり、水没した濁流の中、狭い道路の地形を思い出しながらハンドルを切った。滝つぼから出てきた激しい水の流れを横断するようなもの、気合を入れながらだった。そして、無事、冠水した工芸村エリアに到着。約20人ほどは、そこで頑張っていてくれた。
水没した面影のように、家の壁は、水位の跡を示すように色が変わっていた。そして、水草が木々に付着し、濁流の激しさを物語っていた。ショップのある作業建屋やわたしの家の階下は、激しい水の流れの痕が、タイルの上に砂の模様となって残されていた。積んであった染色用のライチの木片は多くが流され、一部が植木の根元に転がっている。階下にあった織り機、机や椅子、その他備品類の多くは流されてしまった。しかし、いくつかは、池の周りの木々に引っかかるように残されていた。この木々がなければ、すべて流されていたかもしれない。不幸中の幸い、これも、自然の力なのだろう。飼っていたアヒルは居なくなっていた。逆に、だめだと思っていた鶏は高い木々に避難していたので、大丈夫だという。牛は、幸い入り口に近いところに避難させていたおかげで助かった。
まだ被害の全体は見えないが、片付けをしながら「伝統の森」の復興事業が始まる。それは決して容易でないことは想像がつく。濁流に飲み込まれ孤立していたときの電話に、人の安全に念を押し、確かめるように話した。もともと、何もないところから、荒地を開墾しながらはじめた事業である。今は、何もないわけではない、経験をつんだ人がいる、すべては人が基本である。そして、土地も家もある。ゼロからの出発ではないと、自分に言い聞かせるように、村人のみんなにも話し始めた。
今年の「蚕まつり」では、王室や行政からIKTTの活動への感謝のお言葉をいただいた。これは、大きな励みとなる。そして、この洪水を契機に、新しい10年の始まりとしていきたいと、いま思っている。
【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から再掲】
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。
以下、現地からの写真です。ゲストハウスの壁に残る水の跡、織り機の並んでいた高床式建物の階下の状況、木々に引っ掛かり流失を免れた机や備品、牛舎の柵に引っ掛かった水草。
今回の集中豪雨により、カンボジア各地で河川の氾濫や道路の冠水などが起きています。およそ20万人近い人々が被害を受け、うち死者が約150名、一時的な避難を余儀なくされている人々は2万人に及び、国道や橋梁などのインフラ及び学校や病院などの建物、そして農作物にも大きな被害が出ているとのことです(写真に見るとおり、「伝統の森」では、現在ほとんど水は引いているようですが)。以下、メールマガジンの一部を引用します。
「伝統の森」に至る、バンテアイスレイ寺院からの道が通行可能だと連絡が入る。いつものアンコールトム郡からの道は、途中約300メートルにわたって道路が決壊し、川になっているため通行不能。米を100キロ、インスタントラーメン3箱、そしてその他の食料品、子どもたちへのお菓子などを買い、村に向かった。
驚いたことに「伝統の森」のみんなは元気そうだった。顔を合わすと、笑顔が返ってくる。うれしかった。もっと深刻な状態を想定していたから。村の入り口のエリアは、これまでも水が来たことがなく、多くの村人はそこの家々に避難していた。海抜42メートル。今回冠水した所は、海抜39-40メートル。わずか数メートルの違い。
途中、前回の「蚕まつり」のときに濁流が流れていたところは、そのときよりも激しく渦巻いていた。一緒に行ったドライバーは怖いという。運転を変わり、水没した濁流の中、狭い道路の地形を思い出しながらハンドルを切った。滝つぼから出てきた激しい水の流れを横断するようなもの、気合を入れながらだった。そして、無事、冠水した工芸村エリアに到着。約20人ほどは、そこで頑張っていてくれた。
水没した面影のように、家の壁は、水位の跡を示すように色が変わっていた。そして、水草が木々に付着し、濁流の激しさを物語っていた。ショップのある作業建屋やわたしの家の階下は、激しい水の流れの痕が、タイルの上に砂の模様となって残されていた。積んであった染色用のライチの木片は多くが流され、一部が植木の根元に転がっている。階下にあった織り機、机や椅子、その他備品類の多くは流されてしまった。しかし、いくつかは、池の周りの木々に引っかかるように残されていた。この木々がなければ、すべて流されていたかもしれない。不幸中の幸い、これも、自然の力なのだろう。飼っていたアヒルは居なくなっていた。逆に、だめだと思っていた鶏は高い木々に避難していたので、大丈夫だという。牛は、幸い入り口に近いところに避難させていたおかげで助かった。
まだ被害の全体は見えないが、片付けをしながら「伝統の森」の復興事業が始まる。それは決して容易でないことは想像がつく。濁流に飲み込まれ孤立していたときの電話に、人の安全に念を押し、確かめるように話した。もともと、何もないところから、荒地を開墾しながらはじめた事業である。今は、何もないわけではない、経験をつんだ人がいる、すべては人が基本である。そして、土地も家もある。ゼロからの出発ではないと、自分に言い聞かせるように、村人のみんなにも話し始めた。
今年の「蚕まつり」では、王室や行政からIKTTの活動への感謝のお言葉をいただいた。これは、大きな励みとなる。そして、この洪水を契機に、新しい10年の始まりとしていきたいと、いま思っている。
【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から再掲】
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。
以下、現地からの写真です。ゲストハウスの壁に残る水の跡、織り機の並んでいた高床式建物の階下の状況、木々に引っ掛かり流失を免れた机や備品、牛舎の柵に引っ掛かった水草。
2011-09-25
シエムリアップの増水
2011-09-22
「蚕まつり2011」レポート(その8)蚕供養
翌朝、空が明るくなる頃には、すでに何人かが起き出していました。朝食の準備に取りかかる者、昨夜のゴミを片付る者、それぞれが自分の持ち場で働いています。
昨夜の大雨でさらに増水し、「伝統の森」のあちこちが水に浸かっています。ゲストハウスは、ポーチのタイルまで水がついたようですが、室内への浸水はかろうじて免れました。
「伝統の森」のショップのある建物の、仏像を安置した部屋には、供物が運び込まれ、線香が焚かれています。
蚕供養の読経をするはずの仏僧たちの招聘も、足がないということで中止となりました。読経も、IKTTのスタッフと森に暮らす村びと自身で行ないます。
日本から参加した人たちに森本さんは、タコー村での養蚕再開プロジェクトとして、タコー村に蚕の繭を届けたのが95年9月のことであり、そしてタコー村から「伝統の森」へと蚕の卵が届けられ、養蚕が始まり、「伝統の森」で生糸が引かれるようになったのが2003年の9月と、IKTTの蚕は9月に縁があったのが、この時期に「蚕まつり」を始めた理由なのだと説明していました。
昨夜の大雨でさらに増水し、「伝統の森」のあちこちが水に浸かっています。ゲストハウスは、ポーチのタイルまで水がついたようですが、室内への浸水はかろうじて免れました。
「伝統の森」のショップのある建物の、仏像を安置した部屋には、供物が運び込まれ、線香が焚かれています。
蚕供養の読経をするはずの仏僧たちの招聘も、足がないということで中止となりました。読経も、IKTTのスタッフと森に暮らす村びと自身で行ないます。
日本から参加した人たちに森本さんは、タコー村での養蚕再開プロジェクトとして、タコー村に蚕の繭を届けたのが95年9月のことであり、そしてタコー村から「伝統の森」へと蚕の卵が届けられ、養蚕が始まり、「伝統の森」で生糸が引かれるようになったのが2003年の9月と、IKTTの蚕は9月に縁があったのが、この時期に「蚕まつり」を始めた理由なのだと説明していました。
2011-09-21
「蚕まつり2011」レポート(その7)バックステージ
ファッションショーが終わり、休憩と食事タイムとなりました。降り続く雨のなかで、小さな舟での機材搬送のリスクとバンドメンバーの深夜の帰路のことを勘案し、森本さんは第2部のミロのコンサートの中止を決めました。
参加者が食事を始めたことで、ダンシングのステージに登場する子どもたちも夕食を食べに家に戻っていきました。この時間になって、子どもたちに再度の招集をかけることも難しい状況です。森本さんは、第2部そのものの中止を決断しました。たいへん中途半端なかたちではありますが、こうして「蚕まつり2011」前夜祭は終了となりました。
ところで、森本さんはつねづね「まつりというのは参加するみんなで作り、みんなで楽しむもの」と言っています。ファッションショーのステージでキャットウォークする女性たちだけが主役のイベントではないのです。食事の準備もIKTTのスタッフたちです。この日、食事をテーブルに運ぶ係となったのは「伝統の森」で働く若い男性陣でした。彼ら自身も、このイベントに彼らなりに参加し、楽しんでいるようです。いつもは着ることのないような白いYシャツを着て、胸にはリボンを付け、すっかりウエイター気分です。
ステージに上がったメンバーの着替えとメイク落しも終わり、食事もおおかた終わった頃、BGMのようにカンボジアの歌謡曲が流れていたスピーカーから、テンポのはやい曲が流れ始めました。例によって、ではありますが、ダンスタイムの始まりです。
ファッションショーというひとつのイベントを終えた興奮、まだ覚めやらずといったところでしょうか。ステージの上は大盛り上がりです。「蚕まつり」参加ツアーで「伝統の森」に宿泊している日本からの学生さんたちも加わります。森本さんも踊っています。……雨脚の衰えない大雨のなか、12時近くまで、ダンスは続きました。
参加者が食事を始めたことで、ダンシングのステージに登場する子どもたちも夕食を食べに家に戻っていきました。この時間になって、子どもたちに再度の招集をかけることも難しい状況です。森本さんは、第2部そのものの中止を決断しました。たいへん中途半端なかたちではありますが、こうして「蚕まつり2011」前夜祭は終了となりました。
ところで、森本さんはつねづね「まつりというのは参加するみんなで作り、みんなで楽しむもの」と言っています。ファッションショーのステージでキャットウォークする女性たちだけが主役のイベントではないのです。食事の準備もIKTTのスタッフたちです。この日、食事をテーブルに運ぶ係となったのは「伝統の森」で働く若い男性陣でした。彼ら自身も、このイベントに彼らなりに参加し、楽しんでいるようです。いつもは着ることのないような白いYシャツを着て、胸にはリボンを付け、すっかりウエイター気分です。
ステージに上がったメンバーの着替えとメイク落しも終わり、食事もおおかた終わった頃、BGMのようにカンボジアの歌謡曲が流れていたスピーカーから、テンポのはやい曲が流れ始めました。例によって、ではありますが、ダンスタイムの始まりです。
ファッションショーというひとつのイベントを終えた興奮、まだ覚めやらずといったところでしょうか。ステージの上は大盛り上がりです。「蚕まつり」参加ツアーで「伝統の森」に宿泊している日本からの学生さんたちも加わります。森本さんも踊っています。……雨脚の衰えない大雨のなか、12時近くまで、ダンスは続きました。
2011-09-20
「蚕まつり2011」レポート(その6)ファッションショー3
2011-09-19
「蚕まつり2011」レポート(その5)ファッションショー2
2011-09-18
「蚕まつり2011」レポート(その4)ファッションショー1
【ステージ1】
まず、はじめのステージは、ピダンのデモンストレーションです。チャーップという、ヤシの葉で作ったたくさんの小鳥をつけた飾り物を手に持った女性と、蘭の花を盛った器を手にした女性を先頭に、ピダン(絵絣)を広げた女性たちが登場です。
ステージ上で、ライトが当たり、揺れて輝く、手引きの生糸ならではの質感と光沢感が際立ちます。
【ステージ2】
次のステージは、婚礼の行列をイメージしたものです。
サンポット・ホール(絣布の巻きスカート)と、レースやビーズで飾りつけたブラウス着用が、基本のようです。このいでたちが、現在のカンボジアの正装といったところでしょうか。
【ステージ3】
続いては、男衆の登場です。
おのおのが酒器や楽器を手にして、ステージの上を練り歩いていきます。
大判のピダンの布を見せびらかすように踊っているのは、自分の奥さんが織り上げた絣布を自慢しているのだとか。(続く)
まず、はじめのステージは、ピダンのデモンストレーションです。チャーップという、ヤシの葉で作ったたくさんの小鳥をつけた飾り物を手に持った女性と、蘭の花を盛った器を手にした女性を先頭に、ピダン(絵絣)を広げた女性たちが登場です。
ステージ上で、ライトが当たり、揺れて輝く、手引きの生糸ならではの質感と光沢感が際立ちます。
【ステージ2】
次のステージは、婚礼の行列をイメージしたものです。
サンポット・ホール(絣布の巻きスカート)と、レースやビーズで飾りつけたブラウス着用が、基本のようです。このいでたちが、現在のカンボジアの正装といったところでしょうか。
【ステージ3】
続いては、男衆の登場です。
おのおのが酒器や楽器を手にして、ステージの上を練り歩いていきます。
大判のピダンの布を見せびらかすように踊っているのは、自分の奥さんが織り上げた絣布を自慢しているのだとか。(続く)
2011-09-17
「蚕まつり2011」レポート(その3)開会式そしてアプサラダンス
2011-09-16
「蚕まつり2011」レポート(その2)豪雨による予定変更
9月10日未明、再び激しい雨になりました。朝になると「伝統の森」の沼の水位が上がっています。ここ数日、断続的に降り続く豪雨のため、シエムリアップから「伝統の森」に到る道には車がスタックするポイントがいくつもできていて、マイクロバスで到着した参加者からは「途中でトラックに牽引してもらい抜け出しました」とうかがいました。「伝統の森」のすぐ横を流れる川の水位とともに、沼の水位も上がったようです。
太陽は、一瞬の晴れ間を見せてくれますが、いつの間にか雲が広がり、突然のスコールがやってきます。「伝統の森」の入り口から、ファッションショーのステージのある工芸村エリアまでの間に2か所、道が冠水しています。今のところ、車で通過できますが、これ以上、水嵩が増すと難しくなるかもしれません。いざというときに人や荷物を渡すためのボートが用意されました。
前夜祭開催に向けて最終確認と指示をしてまわる森本さんの作業の合い間をぬって、前日から取材に入っているカンボジア国営テレビ局のクルーによるインタビューが行われています。
昼過ぎ、森本さんの携帯に、シエムリアップで待機していた王室関係者から連絡が入りました。いわく、この天候ではプリンセスが「伝統の森」のあるピアックスナエンまで行くのは困難だと判断した。しかし、この日のための、モニク王妃からの贈り物があるので、それを受け取りに来てほしい――と。
そこで、急遽、森本さんは、シエムリアップへ向かう準備を始めます。同行するのは、ゼネラルマネージャーのバンナランと、今回イベントでの司会進行と通訳を担当するメンアンさんです。メンアンさんは、クメール語の冊子「森の知恵」の翻訳の監修も手がけていただいた方です。
シエムリアップまでとはいえ「蚕まつり」のために足を運ばれたプリンセスにお目にかかるために、「わたしの戻ってくる時間によっては、開始時間を少し遅らせることになるかもしれない」とスタッフに言い残し、水位の上がった「伝統の森」を出発していきました。
その後も雨足は、断続的に強くなるばかりです。大雨のなか、アプサラダンスのグループが到着しました。メイク担当のおネエさまたちは、出演者へのメイクに取りかかっています。来賓席とテントの設営も完了間近です。テントの下には、繭から生糸を引き、その糸を括り、織り上げるまでの作業工程を実演するスペースも作られました。シエムリアップ市内からやってきた、前夜祭の当日見学組もようやく到着しました。一方、森のなかの低い土地のところには水が広がり始めていました。
森本さんの帰りを待ちつつ、ステージの進行にかかわるスタッフたちは悩んでいました。じつは、舞台上手の袖と、楽屋としている建物の間には7~8メートルの距離があります。そこには屋根がありません。さらには、そこにも水が溜まりはじめていました。土砂降りのなか、それも水の溜まったところを走り抜けてステージに上がるのは難しい、スタッフ何人かで話し合った結果、そのように判断したようです。そして、上手から舞台に登場するすべての構成を、下手から登場するように変更しました(下手のほうが楽屋に近く、そこにはまだ水がついていなかったのです)。直前での、このような変更をして大丈夫なのか、ちょっと心配ではありました。
太陽は、一瞬の晴れ間を見せてくれますが、いつの間にか雲が広がり、突然のスコールがやってきます。「伝統の森」の入り口から、ファッションショーのステージのある工芸村エリアまでの間に2か所、道が冠水しています。今のところ、車で通過できますが、これ以上、水嵩が増すと難しくなるかもしれません。いざというときに人や荷物を渡すためのボートが用意されました。
前夜祭開催に向けて最終確認と指示をしてまわる森本さんの作業の合い間をぬって、前日から取材に入っているカンボジア国営テレビ局のクルーによるインタビューが行われています。
昼過ぎ、森本さんの携帯に、シエムリアップで待機していた王室関係者から連絡が入りました。いわく、この天候ではプリンセスが「伝統の森」のあるピアックスナエンまで行くのは困難だと判断した。しかし、この日のための、モニク王妃からの贈り物があるので、それを受け取りに来てほしい――と。
そこで、急遽、森本さんは、シエムリアップへ向かう準備を始めます。同行するのは、ゼネラルマネージャーのバンナランと、今回イベントでの司会進行と通訳を担当するメンアンさんです。メンアンさんは、クメール語の冊子「森の知恵」の翻訳の監修も手がけていただいた方です。
シエムリアップまでとはいえ「蚕まつり」のために足を運ばれたプリンセスにお目にかかるために、「わたしの戻ってくる時間によっては、開始時間を少し遅らせることになるかもしれない」とスタッフに言い残し、水位の上がった「伝統の森」を出発していきました。
その後も雨足は、断続的に強くなるばかりです。大雨のなか、アプサラダンスのグループが到着しました。メイク担当のおネエさまたちは、出演者へのメイクに取りかかっています。来賓席とテントの設営も完了間近です。テントの下には、繭から生糸を引き、その糸を括り、織り上げるまでの作業工程を実演するスペースも作られました。シエムリアップ市内からやってきた、前夜祭の当日見学組もようやく到着しました。一方、森のなかの低い土地のところには水が広がり始めていました。
森本さんの帰りを待ちつつ、ステージの進行にかかわるスタッフたちは悩んでいました。じつは、舞台上手の袖と、楽屋としている建物の間には7~8メートルの距離があります。そこには屋根がありません。さらには、そこにも水が溜まりはじめていました。土砂降りのなか、それも水の溜まったところを走り抜けてステージに上がるのは難しい、スタッフ何人かで話し合った結果、そのように判断したようです。そして、上手から舞台に登場するすべての構成を、下手から登場するように変更しました(下手のほうが楽屋に近く、そこにはまだ水がついていなかったのです)。直前での、このような変更をして大丈夫なのか、ちょっと心配ではありました。
2011-09-15
「蚕まつり2011」レポート(その1)森本さんの思い
ファッションショーを翌日に控えた夜遅く、森本さんはこう語ってくれました。
「今回2つのことが実現できることが、とてもうれしいと思っているんだ。ひとつは、モニク王妃の代理としてプリンセスが来席されること。
これはすごいことだよね。16年前に僕個人が始めた養蚕再開プロジェクトが、IKTTという組織での伝統織物の復興という活動となり、そして織り手となる女性たちの生活支援と、染め織り技術の継承と発展へとつながり、その後もたくさんの人たちと関わるなかで、自然環境の再生と村づくりへと展開していった活動が、カンボジアの王室にまで伝わり、それが認められたということだからね。
そしてもうひとつは、今回、ファッションショーのために制作した草木染めのバティックで、これまでとは違う技法を実現してしまったこと。普通、手描き友禅の手法は、裏返してみると、どうやって描いたかがだいたい想像がつくはずなんだが、今回のはどうやったのかわからないかもね。自分でも、ひょっとしたらこうなるんじゃないかと予想してはいたんだけれど、それが思った以上にいい効果がでているんだ」
森本さんが「自分でも思ってもいなかった」という結果を生んだ技法で染めたバティックも、ファッションショーの衣装のひとつとして、明日のステージでIKTTのスタッフのひとりが身にまとうことになります。
■写真は、ともにプリンセスが臨席される雛壇に掲げられたパネル
「今回2つのことが実現できることが、とてもうれしいと思っているんだ。ひとつは、モニク王妃の代理としてプリンセスが来席されること。
これはすごいことだよね。16年前に僕個人が始めた養蚕再開プロジェクトが、IKTTという組織での伝統織物の復興という活動となり、そして織り手となる女性たちの生活支援と、染め織り技術の継承と発展へとつながり、その後もたくさんの人たちと関わるなかで、自然環境の再生と村づくりへと展開していった活動が、カンボジアの王室にまで伝わり、それが認められたということだからね。
そしてもうひとつは、今回、ファッションショーのために制作した草木染めのバティックで、これまでとは違う技法を実現してしまったこと。普通、手描き友禅の手法は、裏返してみると、どうやって描いたかがだいたい想像がつくはずなんだが、今回のはどうやったのかわからないかもね。自分でも、ひょっとしたらこうなるんじゃないかと予想してはいたんだけれど、それが思った以上にいい効果がでているんだ」
森本さんが「自分でも思ってもいなかった」という結果を生んだ技法で染めたバティックも、ファッションショーの衣装のひとつとして、明日のステージでIKTTのスタッフのひとりが身にまとうことになります。
■写真は、ともにプリンセスが臨席される雛壇に掲げられたパネル
2011-09-10
2011-09-09
Mr.John Wongのブログ「TROPIXBLUE」のご紹介
ベトナムのドキュメンタリージャーナリスト、John Wong氏のブログ(TROPIXBLUE)で、"Kikuo Morimoto - Wisdom from the Forest"と題した「伝統の森」の写真とレポートが紹介されています。John Wong氏は以前にも、「伝統の森」についての写真を掲載されています。
2011-09-08
「蚕まつり2011」の開始時間について
10日(土)の前夜祭(第1部)の開始時間が、当初の15時30分から、15時開始に変更になりました。
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【前夜祭】9月10日(土)
15時00分~ 《第1部》アプサラダンスそしてファッションショー
(休憩/食事)
18時~ 《第2部》子どもたちのダンシング、そしてMILOによる演奏
【蚕供養】9月11日(日)
8時~ 仏僧を招いての蚕供養の儀式
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【前夜祭】9月10日(土)
15時00分~ 《第1部》アプサラダンスそしてファッションショー
(休憩/食事)
18時~ 《第2部》子どもたちのダンシング、そしてMILOによる演奏
【蚕供養】9月11日(日)
8時~ 仏僧を招いての蚕供養の儀式
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