まもなく、森本さんの新刊 『カンボジアに村をつくった日本人―世界から注目される自然環境再生プロジェクト』 が、白水社より上梓されます。
『メコンにまかせ』の上梓が1998年、『カンボジア絹絣の世界』が2008年でした。また、2008年には英語版の『BAYON MOON』も出版されました。
今回の『カンボジアに村を作った日本人』は、上記3冊の内容に加えて、カンボジアユネスコへ提出した報告書「カンボジアに於ける絹織物の製造と市場の現況」のフィールドワークも一部反映しつつ、最近の「伝統の森」をベースにした、いくつもの活動についても記されています。また、できるかぎり時系列に沿って内容を整理し直したことで、1980年に森本さんがバンコクの国立博物館ですばらしい絣布を目にしてから現在に至るまでの35年に近いあゆみを、追いかけることができる内容にもなっています。
バンコク時代の、東北タイの村びととの共同作業と「バイマイ」での仕事。カンボジアユネスコからの委託によるフィールドワーク。タコー村での伝統的養蚕の再開、そしてIKTTの設立。IKTTのシエムリアップへの移転と工房開設、「伝統の森」再生計画の進展・・・。京友禅の染師というキャリアと、東北タイでの経験をもとに、カンボジアの伝統織物の復興に始まったIKTTの活動は、織物の復元・再生のみならず、いまでは「森」に象徴される自然の再生と、「村」という人びとの暮らしの再生へと発展しています。
そんな新刊を紹介するプロモーションサイトも立ち上がりました。下記、画像をクリックしてご覧いただければ幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿