IKTT Japanは、長い戦乱で失われつつあったカンボジア独自のすばらしい伝統織物の復興をつうじて、人びとの暮らしと、それを支える自然環境の再生を目指し、カンボジアで活動を続ける現地NGO、IKTT(クメール伝統織物研究所)と、その創設者である故・森本喜久男の活動を支援するために発足した非営利任意団体です。 IKTT Japan Newsは、おもに日本国内でのIKTTに関するイベント情報やメディア掲載情報をお伝えしていきます。
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2017-11-14
11月21日、米原市柏原で「間 -暮らしの再生- IKTT伝統織物展・報告会2017」を開催します
11月21日、米原市柏原で「間 ―暮らしの再生― IKTT伝統織物展・報告会2017」と題して、展示会・報告会を開催します。報告会では、岩本みどりの現地報告と「情熱大陸プラス」の上映を行ないます。
とき:11月21日(火)13時から20時30分(展示と販売)
岩本みどりによる現地報告ならびに「情熱大陸プラス」上映は19時から
ところ:渡部建具店 滋賀県米原市柏原871(0749-57-0051)
参加費:ドネーション(カンパ制)
以下、渡部さんからのメッセージです。
IKTTとは、Institute for Khmer Traditional Textile の略で、日本語だとクメール伝統織物研究所になります。所在地はカンボジアのシェムリアップ。街の中心部に工房とお店を構え、30kmほど離れた場所に職人達が住む村があります。その村では主に、女たちは織物を、男たちは暮らしの環境を作っています。子供達はその中で安心して存分に遊んでいます。そんな環境で織られた布は、「世界一のシルク」と讃えられるようになりました。
布作りは、糸を産み出すお蚕さんが住む森を育てる土作りから始まります。染め材は草や木々を植え育て、技術は手から手へと伝えられ、何世代にも渡って暮らす家族が沢山いる職人の村。いつしかこの村で暮らすのにお金はほとんど不要となりました。
村の名前は「IKTT 伝統の森」、英語名はWisdom from the Fores。この村を作ったのは森本喜久男さんという1人の日本人です。
私たちも「伝統の森」を何度か訪れ数日を過ごしました。そこでの体験は確実にいまの私たちの足場となっています。どんなに世の中が揺れ動こうとも踏ん張ることができる、そんな礎をいただきました。
国を動かす立場にいる人たちが人間的に未熟で地位不適格としか言いようのない情けない状況ですが、立ち返ることのできる暮らしの形が自分たちの中にあることは幸せです。
今年の7月に森本さんが永眠されたことを知った時、優しい笑い声やあたたかな人柄を思い出しました。再会は叶わないということが今も信じられずにいます。
森本さんへの感謝とIKTTに関わる人たちの末長い幸せを願って、今回の「 間 ―暮らしの再生― 」を開催します。どうぞお越し下さい。
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