2月21日(火)から4月1日(日)まで、福岡市美術館の古美術企画展示室において企画展「カンボジアの染織」が行なわれます。
福岡市美術館は、2003年の秋に特別企画展「カンボジアの染織」を開催されました。このときは福岡市美術館所蔵のピダンをはじめとしたカンボジアの絹絣を中心に、絞り染めの布と紋織、そして参考資料を含め、100点ものすばらしい布の展示が行なわれ、その多彩な布たちには、目を見張るものがありました(その詳細な内容は、福岡市美術館刊行の図録「カンボジアの染織」でご確認ください)。
この2003年の特別企画展の際は、すでにシエムリアップのCKSホールでのIKTTの企画展が先行して開催されていたため、IKTTの絣布の展示はされなかったのですが、会場ではIKTTスタッフによる括りと織りの実演と、森本さんの講演が開催されました。
今回は、現在カンボジアで行なわれている伝統的な絹絣の再生と復興に光をあてるとのことで、アンティークの絣布と復元された絣布があわせて展示されます。そして、今回の展示では、IKTTで復元された絹絣も、制作年の異なる2枚が展示される予定とのこと。
このような、新旧の絣布を同時に目にする機会は、専門家であっても、なかなかチャンスのないことだと思います。ぜひとも会場に足を運び、ご自身の目で見比べてみてください。
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