2013-11-15

大同生命国際文化基金による「アジアの現代文芸」のご紹介

 森本さんは、これまでの「カンボジアにおける伝統に根ざした生活文化と自然再生への実践的な貢献」を評価され、公益財団法人 大同生命国際文化基金より2012年度の「大同生命地域研究特別賞」を授与されました。
 その公益財団法人 大同生命国際文化基金は、アジア諸国の現代文芸を日本語に翻訳出版する「アジアの現代文芸」シリーズと、日本の文芸作品・文献をアジア各国語へ翻訳出版する「ジャパニーズ・ミラーズ」シリーズという、翻訳出版事業も手がけています。
 最近では、こうした翻訳作品の電子書籍化も進めており、同基金のWebサイト上での無償公開もすすめています。
 カンボジアに関する作品としては、2007年に翻訳出版された『地獄の一三六六日』(オム・ソンバット 著/岡田知子 訳)が、電子書籍化されています。
 同基金による、この『地獄の一三六六日』の作品紹介は、以下のとおりです。

「著者自身のポル・ポト時代の体験を生々しく、かつ、客観的に記述した記録文学ともいえるものです。著者のオム・ソンバット氏は職業作家ではありませんが、ストーリーの展開や描写などが極めてよくまとめられています。1970年代後半のこのカンボジアの出来事を知ることで、人間の狂気、極限状態での家族愛、生死の意味、平和の重要性などをあらためて考えさせられる作品です。本作品は、2007年の『第43回日本翻訳出版文化賞』(日本翻訳家協会)受賞作品です。

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