2009-09-11

「蚕まつり2009」レポート(その1)前夜祭編

【オープニングアクト】
 9月5日(土)、「蚕まつり2009」の前夜祭は、近くの村から招いた楽団の演奏、そして在シエムリアップの日本人を中心としたバンド‘MILO’による演奏で幕を開けました。
 今年は、雨にもたたられず、ほぼ予定どおりのスタートです。

【子どもダンスコンテスト】
 森本さんによる短い開会の挨拶の後、子どもたちのダンスコンテストが始まりました。みな堂々と、そして元気に踊っています。ダンスよりも、ステージ脇にある賞品のぬいぐるみに視線がクギ付けという小さな子もいたりと、ほほえましい光景も見られました。
 さて、いよいよ前夜祭のメインイベントとなるIKTTのファッションショーの幕開けです。

【ステージ1】
 先頭の女性はチャーップという、ヤシの葉で作ったたくさんの小鳥をつけた飾り物を手に持ち、その後には、それぞれ生糸と蘭の花をかごに盛った女性が控えます。そして、その後には、竹棹に吊るしたピダン(絵絣)を捧げ持った女性たちが続きます。
 たくさんのライトを浴びた、ピダンの美しさに目を奪われます。普段であれば、壁面に飾られているため動きのないピダンですが、ステージ上ではさまざまな角度から光が当たり、そしてそれが動かされるため、シルクの光沢感がいっそう際立ちます。
 このステージに使われた音楽は、森本さんのお気に入りの曲で、なんでも「これがカンボジアの誇りだー!」と、皆に檄(ゲキ)を飛ばすような内容の歌なのだそうです。

【ステージ2】
 次のステージは、婚礼の行列をイメージしたものです。サンポット・ホール(絣布の巻きスカート)と、レースやビーズで飾りつけたブラウス着用が基本のいでたちのようです。現在のカンボジアの、オーソドックスな正装といったところでしょうか。
 このステージに登場する女性たちの多くは、今回のファッションショーが初めて、とのこと。ステージの上でライトを浴びて歩くのももちろん初めてです。

【ステージ3】
 続いては、男衆の登場です。昨年と同じく酒器や楽器を手に、ステージの上を練り歩きます。
 今年は、肩に掛けた大判のパムアンの布を、翼のようにはばたかせるアイデアが加わりました。(続く)

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