2009-09-12

「蚕まつり2009」レポート(その2)前夜祭編

【ステージ4】
 後半のステージは、森本さんの着付け&アレンジの“技”が見どころのひとつです。
 このステージでは、シンプルなTシャツと、絹絣の組み合わせがポイントです。意外なことに、白いTシャツが、かえって絣の柄を引き立たせる結果になっているように思います。
 なお、このステージに使われたのは、現地で最近流行っているらしい“ジャパニーズ・ボーイ”という曲です。

【ステージ5】
 次のステージでは、森本さんはちょっと大胆な着付けを試みています。
 モデルの女性たちが登場したときに、客席の男性たちが大いに沸いたのは、はじめの2人の、膝上の長さ(短さ)のスカートに反応したのかもしれません。
 注目してほしいのは、彼女たちのスラリとした脚ではなく、森本さんの手描きバティックなんですが(笑)。
 じつは、今回のファッションショーでは、森本さんの手描きバティック(=ローケツ染め)がふんだんに使われているのです。

【ステージ6】
 いよいよ、最終ステージです。皆、ちょっと“大人ゴージャス”な雰囲気の装いでの登場です。
 このステージに登場するメンバーは、これまでに何度かのファションショーへの出場経験のある女性たちですので、動きにも落ち着きと自信が感じられます。
 なお、このステージのトリを務めたのは(例年どおり)、IKTTの括りの名手、スレンさんです。

【フィナーレ】
 マイケル・ジャクソンの“OFF THE WALL”にあわせて、全員が再びステージに。
 今回のファッションショーの参加者は、なんと総勢69人とのことです。すべてのステージが終了したのは、21時少し前のことでした。
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 今回、森本さんは、衣装あわせの段階で、かなりの工夫を凝らしました。とはいえ、素材はみな、一枚の布です。布にハサミは入れません。しばったりクリップで留めることはしても、針と糸も使いません。衣装あわせをしながら森本さんは、「(布を)仕立てずに、何とか見せようというんだから贅沢な話だよね」と笑いつつ、真剣に布を操っていました。
 彼女たちがステージ上でまとった布の多くは、水通しをして、数日後には再びIKTTのショップに並ぶ布に戻るはずです。(続く)

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