2012-09-27

クチン「自然染色に関するシンポジウム/エコ繊維素材フォーラム」のご案内

 9月27日から10月1日まで、マレーシアのサラワク州(ボルネオ島)クチンで開催される自然染色に関するシンポジウムと、持続可能な繊維素材に関するフォーラム(ISEND-WEFT:INTERNATIONAL SYMPOSIUM AND EXHIBITION ON NATURAL DYES & WORLD ECO-FIBER AND TEXTILE FORUM)に森本さんがIKTTのスタッフとともに参加されます。急遽同行が決まった5人は、ファンションショーへの参加とのこと。「蚕まつり」前夜祭に行なわれていたファッションショーの、はじめての海外デビューとなります。
 なお、今回のフォーラムのテーマは、「Waste to Wealth(ゴミを宝に)」とのこと。森本さんと無印良品との取り組みを待っていたかのようなタイミングとなりました。

2012-09-26

民博 特別展「世界の織機と織物―織って!みて!織りのカラクリ大発見」

 民博(正しくは、国立民族学博物館)で、特別展「世界の織機と織物―織って!みて!織りのカラクリ大発見」が始まっています。以下、民博のWebサイトにある特別展の「概要」を再掲します。

  織物を織るという技術は、人類史の中枢技術として古代から現代に至っており、産業革命やIT革命も織りの技術の延長線上にあります。当特別展は、織りの技術、織機構造のカラクリ、織物の実像などをあきらかにすることをおもな目的とした体験型展示の展覧会です。
 当特別展では、世界各地で収集された織機と織物が展示資料の大多数を占めますが、一部には入館者が織りを体験することができる場をもうけ、展示資料を見るだけではなく、さまざまな織りのカラクリを自らのからだや小型の簡易型織機模型などを使って実体験することによって、織りの技術、道具としての織機、織物がいかなるものであるのかということを知ることができる展示を試みます。さらに、そうした体験型展示を通じて、産業革命以降に人類が手仕事を放棄し続けて今日に至っているという危機的状況について警鐘を鳴らし、手仕事への回帰というメッセージを社会に向けて発信することも計画しています。
 また、本館共同研究「手織機と織物の通文化的研究」の成果として、世界各地で今日まで継承されてきたさまざまな織りの技術や、織物を織るための道具である織機のカラクリ、さらには織物について、これまでに知られることのなかった多くの情報を、様々なイベントや機織りの実演などの関連事業を通じて公開する計画で、そうした情報公開は織りの技術や織機や織物についての従来の世界の常識を大きく覆すことになると予想されます。
 ※本館エントランスホールでは、コンピュータの発明のもとになった ジャカード織機や豊田佐吉が発明した自動織機なども展示します。

 詳細は、民博のWebサイトにある「関連イベント」をご覧いただきたいのですが、実際に「織り」のしくみを体験できるワークショップや、機織りの実演、そしてさまざまな地域の織物や織機に関するレクチャーが目白押しです。
 IKTTの活動を知り、森本さんの著書『カンボジア絹絣の世界』を読んで、「平織り」と「綾織り」ってどこが違うの? 「ジャガード織」って? 「三枚綜絞」ってどういうこと? 「腰機」は? ……というような疑問をもたれた方、ぜひとも民博に通って、その疑問を晴らしていただければと思います。

会期:2012年9月13日(木)~11月27日(火)
会場:国立民族学博物館 特別展示館&本館1階エントランスホール
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:水曜日
無料観覧日:9月15日(土)、17日(祝)、11月3日(祝)、17日(土)、18日(日)
観覧料:一般830円、高校・大学生450円、小・中学生250円

2012-09-25

ATELIER MUJI「天然染 "未来に向けた羅針盤づくり"」講演会終了しました

 無印良品有楽町店2階の ATELIER MUJIで、9月22日と23日に開催された講演会「天然染 "未来に向けた羅針盤づくり"」は盛況のうちに終わりました。
 「伝統は守るものではない」「今の時代、守るということは後向きに走ること」「最新鋭の染色マシーンを道具に変える。道具とは手の延長にあるもの」「IKTTが取り戻した自然染色における伝統の知恵と、上海の最新式の機械を使いこなす染色テクニック、それらを融合させていいものを作ろうというMUJIの人たちの想いが重なった」「使い捨てを前提にする大量生産ではなく、よいものを手に入れやすい価格で作る量産のかたち」「美しさとは、ぞくっとするもの」「もうひとつのアート」などなど、2日間とも刺激的な言葉がたくさん飛び出しました。
 なお、展示会は、10月8日(月)まで開催されています。バラの茎、ココナツの殻、ウォールナッツの端材が、それぞれ積み上げられた展示台に、それらを使って染めたオーガニックコットンの天然染タオルも置かれています。それらの自然な色をぜひともご覧ください。会場には、IKTTの定番の染め材と、それらで染められた生糸やマフラーも紹介されています。  

2012-09-21

森本さんと良品計画社長との対談が掲載されています

 株式会社良品計画のWebサイト上に、「環境・社会への取り組み」として、森本さんと良品計画社長の金井政明氏とのトップ対談が掲載されました。
 手でものをつくることの意味、そして自然と人との関係などについて、それぞれ、じっくり語っていらっしゃいます。

2012-09-14

9月15日、「ガイアの夜明け」で森本さんと無印良品の取り組みが紹介されます


 9月11日(火)に放送された「ガイアの夜明け」は、明日15日(土)の20時から、BSジャパンでも放送されます。見逃された方、ぜひご覧ください。

2012-09-06

ATELIER MUJI「天然染 "未来に向けた羅針盤づくり"」展のご案内

 9月11日(火)から10月8日(月)まで、無印良品 有楽町2FにあるATELIER MUJI(アトリエ・ムジ)で、「天然染 "未来に向けた羅針盤づくり"」展が開催されます(入場無料、10:00から21:00まで、会期中無休開催)。
 会場では、森本さんと無印良品が取り組んできた、工場での生産が可能な「天然染」について、ならびにIKTTの活動についてが紹介されます。
 なお、22日(土)と23日(日)には、森本さんの講演会も開催されます。

日時:2012年9月22日(土)、23日(日)(各回14時~)
会場:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
定員:各30名(参加無料・要事前予約)
入場料 : 無料
※参加申し込みは、2012年9月11日(火)午前11時より、無印良品 くらしの食品研究所のWebサイト上で行ないます(満員になり次第終了)。

2012-09-05

9月11日放送、テレビ東京「ガイアの夜明け」で森本さんと無印良品の取り組みが紹介されます

 9月11日(火)放送の「ガイアの夜明け」は、『「ニッポンの生きる道(第4弾)~地球を救うヒット商品とは』と題した内容で、無印良品が商品化を進める「自然の素材だけで作ったタオル」が取り上げられます。
 森本さんは、このタオルの自然染色のプロジェクトに関わってきました。それも、単に「化学染料を使わない」のではなく、それまでゴミとして扱われていた、バラの茎や、ココナツの殻、家具を作る際に大量に出るおがくずなどを、染め材として使用しての染色です。
 以下、テレビ東京の番組紹介から引用です。

 なでしこジャパンの川澄選手などが愛飲している健康ジュース、アサイー飲料。南米ジャングルのフルーツを原材料にもとに作ったもので、健康志向のOLたちに大人気だという。実はその、アサイーが南米アマゾンのジャングル再生に役立っているという。一体どういう仕組みなのか?
 また、無印良品は、自然の素材だけで作った、環境に優しいタオルの製造に挑戦していた。一体なぜなのか?
 その背景には南米アマゾンで進むジャングルの減少……工場からの廃水で汚染される河川……などといった現状があった。こうした世界の現状を改善しようと、新たなニッポンのものづくりが始まっていたのである。
「地球に負荷をかけない新たなものづくり」に挑戦し始めたニッポン企業の今を追った。

 放送は、テレビ東京で9月11日(火)の22時からです。(9月15日(土)20時から、BSジャパンでも放送があります)。