2012-02-26

「季刊東北学」(第30号)で森本さんの取り組みが紹介されています

『季刊東北学』連載エッセイ「アジアの風のなかで」を担当されてきたフリー・ジャーナリストの木村文さん(現在は、カンボジアの生活情報誌「NyoNyum(ニョニュム)」の編集長でもあります)が、その第30号(2012年冬)のエッセイのなかで、「伝統の森」を訪れた印象を記されています。
 20年近く前に、新聞社の新人記者として取材に訪れた山形県のとある地方での記憶と絡めて森本さんの「伝統は守るものではない」という言葉を取り上げつつ、ごく最近のIKTTの活動と「伝統の森」の様子、そして森本さんが考えをあたためつつある“次のステップ”の構想にまで言及されています。
 最近、とても忙しく動き出している森本さんの考えの一端をうかがい知ることのできる、とてもいい記事だと思います。ご興味のある方は、ぜひともご一読ください。

【書誌データ】
書名:『季刊東北学』(第30号/2012年冬)
発行所:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:柏書房
発行:2012年2月1日
定価:1905円(+税)
ISBN:978-4-7601-4085-5 C0039

2012-02-23

2月28日、NHK-BS1「地球テレビ エル・ムンド」でクメール絣が紹介される予定です

NHK-BS1「地球テレビ エル・ムンド」において、火曜日担当のナビゲーターで、カンボジアに何度も訪問されているコラムニストの中村孝則さんが、クメール絣の魅力について語られるコーナーが予定されています。放送は、2月28日(火)の23時からです。

2012-02-18

2月21日-4月1日、福岡市美術館「カンボジアの染織」展のご案内

2月21日(火)から4月1日(日)まで、福岡市美術館の古美術企画展示室において企画展「カンボジアの染織」が行なわれます。
 福岡市美術館は、2003年の秋に特別企画展「カンボジアの染織」を開催されました。このときは福岡市美術館所蔵のピダンをはじめとしたカンボジアの絹絣を中心に、絞り染めの布と紋織、そして参考資料を含め、100点ものすばらしい布の展示が行なわれ、その多彩な布たちには、目を見張るものがありました(その詳細な内容は、福岡市美術館刊行の図録「カンボジアの染織」でご確認ください)。
 この2003年の特別企画展の際は、すでにシエムリアップのCKSホールでのIKTTの企画展が先行して開催されていたため、IKTTの絣布の展示はされなかったのですが、会場ではIKTTスタッフによる括りと織りの実演と、森本さんの講演が開催されました。
 今回は、現在カンボジアで行なわれている伝統的な絹絣の再生と復興に光をあてるとのことで、アンティークの絣布と復元された絣布があわせて展示されます。そして、今回の展示では、IKTTで復元された絹絣も、制作年の異なる2枚が展示される予定とのこと。
 このような、新旧の絣布を同時に目にする機会は、専門家であっても、なかなかチャンスのないことだと思います。ぜひとも会場に足を運び、ご自身の目で見比べてみてください。