昨21日、広尾のJICA地球ひろばで開催されていた内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」が終了しました。
そして、国内4ヶ所で開催された森本さんの講演会も、すべて終了しました。
それぞれの会場にお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
今回の一連の報告会を終えて、森本さんは、こんな感想をもらしていました。
「これまでのIKTTのイベントに足を運んでくれていた人たち(それは大きく3つに分かれ、森本さんがテキスタイルラバーと呼んでいるIKTTの布が好きなグループ、カンボジアの女性たちの生活の支援・向上を考える人たちのグループ、そして「伝統の森」に象徴される自然の再生や村の生活の再生に関心を寄せるグループになると思うのですが)とはまた違った人たちが、新たにIKTTの活動に興味を持ち始めているような気がする」
そしてそれは、日本の世相というか社会状況が変化していること――右肩上がりのビジネスモデルが続かなくなっていること――とも関連することだと思う、と。
そしてもうひとつ。自分が15年前にカンボジアの村々を回り、おばあたちを訪ねて歩き、そこで出会ったおばあたちの「手の中の記憶」を若い世代に繋いでいく仕事をしてきたが、今度は、同じことを日本で促すことが必要なのかもしれない、と。
森本さん自身が日本各地を回るわけではないのでしょうが、森本さんのところにきた若い人たちに、自分の地元にいるおばあを訪ね、糸紡ぎや醤油作りなどを学びつつ、自分たちの暮らしを見直し、自分たちで自分たちの暮らしを再生させていく作業をするように促すことが必要なのかもしれない、と。
※写真左は、写真展の設営が終った会場を俯瞰したもの(写真 石橋俊治)、そして右はJICA地球ひろばでの森本さんの講演会のひとコマです(写真 内藤順司)。
2010-02-22
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