東京・青山と大阪・高槻での、2日間にわたった森本さんによる現地報告会「森の知恵~自然の恵みを色にする」は、無事終了しました。
9日の青山、10日の高槻、それぞれの会場にご来場いただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。
無印良品との新たなコラボレーションのなかで、草木染めの新しい時代を切り拓こうとしている、森本さんの強い思いの一端をうかがい知る機会となったことと思います。
5月31日付で配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.270)のなかで、森本さんは上海の工場に届いた中国各地からの染め材について言及されていましたが、そのうち山東省から届いたお茶の木の根というのは、茶畑を更新するために掘り出したお茶の古木の根だということが判りました。また、シンセンから届いたバラの木とは、生花市場にバラの花束を出荷するときに、長さを揃えるために切り落されたバラの枝葉なのだそうです。また、家具を作る際に大量に出るオガクズも、染め材にしたのだそうです。
廃棄されるはずだったモノを染め材として使い、ゴミを宝の山に変えること。そして、上海にある最新鋭の巨大な染色マシーンを、工芸の世界で職人が使う道具と同じく、手の延長にある道具のように使いこなすこと。そんな森本さんの挑戦が始まりました。
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2012-06-11
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