その公益財団法人 大同生命国際文化基金は、アジア諸国の現代文芸を日本語に翻訳出版する「アジアの現代文芸」シリーズと、日本の文芸作品・文献をアジア各国語へ翻訳出版する「ジャパニーズ・ミラーズ」シリーズという、翻訳出版事業も手がけています。
最近では、こうした翻訳作品の電子書籍化も進めており、同基金のWebサイト上での無償公開もすすめています。
同基金による、この『地獄の一三六六日』の作品紹介は、以下のとおりです。
「著者自身のポル・ポト時代の体験を生々しく、かつ、客観的に記述した記録文学ともいえるものです。著者のオム・ソンバット氏は職業作家ではありませんが、ストーリーの展開や描写などが極めてよくまとめられています。1970年代後半のこのカンボジアの出来事を知ることで、人間の狂気、極限状態での家族愛、生死の意味、平和の重要性などをあらためて考えさせられる作品です。本作品は、2007年の『第43回日本翻訳出版文化賞』(日本翻訳家協会)受賞作品です。
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