少々遅くなってしまいましたが、1月8日付で配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.281)での、森本さんの新年の挨拶をご紹介します。
みなさま、あけましておめでとうございます。IKTT(クメール伝統織物研究所)の森本喜久男です。
新年を迎えました。新しい年、つねに新しい時代への門出でありたいと願っております。みなさま、お元気でお過ごしのことと思います。ともに、この新しき年の門出を祝えればと願います。
「伝統の森」再生計画も、その始動から10年を過ぎ、当初のもくろみの8割は達成できたのではないかと思っております。とりわけ、大きな成果といえるのは、私たちが10年かけて育ててきた「森」に、この事業の象徴ともいえるラックカイガラムシを取り戻すことができたことです。しかし、小水力発電や、バイオマス、ソーラーなどによるエネルギー自給や、オーガニック・ファームへのさらなる実現に向けて、これからも試行錯誤を続けていければと思っています。
本当に、何もなかった荒地に、人びとが暮らす村を作ってしまったわけで、最近「10年あれば森や村が作れる」そんなタイトルのハウ・ツー本を書こうかなと、本気半分、冗談半分で思ったりしております。
昨年一年間に、「伝統の森」には200人を超える方々が滞在し、自然のなかで、人の手だけでできあがっていくヒューマンメイドの布、その制作現場を見ていただくことができました。感謝。
そして、訪ねてきてくれた若者たちには、「妄想の持ち方」を指南し始めています。すべては妄想から始まり、それは夢へ、そして信念へ、確信そして実行。
時代は、私たち自身の手で作るもの、誰も作ってはくれません。そんなことを思う、新しき年の門出であります。今年もどうかよろしくお願いいたします。
すべての人びとが、幸せであることを願いながら。すべての出来事への感謝の気持ちとともに。
我心無限、我在自由、我業無限、
2013年1月吉日 伝統の森にて
森本喜久男
森本喜久男
【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から再掲】
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