参加者が食事を始めたことで、ダンシングのステージに登場する子どもたちも夕食を食べに家に戻っていきました。この時間になって、子どもたちに再度の招集をかけることも難しい状況です。森本さんは、第2部そのものの中止を決断しました。
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ところで、森本さんはつねづね「まつりというのは参加するみんなで作り、みんなで楽しむもの」と言っています。ファッションショーのステージでキャットウォークする女性たちだけが主役のイベントではないのです。食事の準備もIKTTのスタッフたちです。この日、食事をテーブルに運ぶ係となったのは「伝統の森」で働く若い男性陣でした。彼ら自身も、このイベントに彼らなりに参加し、楽しんでいるようです。いつもは着ることのないような白いYシャツを着て、胸にはリボンを付け、すっかりウエイター気分です。
ステージに上がったメンバーの着替えとメイク落しも終わり、食事もおおかた終わった頃、BGMのようにカンボジアの歌謡曲が流れていたスピーカーから、テンポのはやい曲が流れ始めました。例によって、ではありますが、ダンスタイムの始まりです。
ファッションショーというひとつのイベントを終えた興奮、まだ覚めやらずといったところでしょうか。ステージの上は大盛り上がりです。「蚕まつり」参加ツアーで「伝統の森」に宿泊している日本からの学生さんたちも加わります。森本さんも踊っています。……雨脚の衰えない大雨のなか、12時近くまで、ダンスは続きました。
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