翌朝、空が明るくなる頃には、すでに何人かが起き出していました。朝食の準備に取りかかる者、昨夜のゴミを片付る者、それぞれが自分の持ち場で働いています。
昨夜の大雨でさらに増水し、「伝統の森」のあちこちが水に浸かっています。ゲストハウスは、ポーチのタイルまで水がついたようですが、室内への浸水はかろうじて免れました。
「伝統の森」のショップのある建物の、仏像を安置した部屋には、供物が運び込まれ、線香が焚かれています。
蚕供養の読経をするはずの仏僧たちの招聘も、足がないということで中止となりました。読経も、IKTTのスタッフと森に暮らす村びと自身で行ないます。
日本から参加した人たちに森本さんは、タコー村での養蚕再開プロジェクトとして、タコー村に蚕の繭を届けたのが95年9月のことであり、そしてタコー村から「伝統の森」へと蚕の卵が届けられ、養蚕が始まり、「伝統の森」で生糸が引かれるようになったのが2003年の9月と、IKTTの蚕は9月に縁があったのが、この時期に「蚕まつり」を始めた理由なのだと説明していました。
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