2010-05-26

今井俊博さんとの再会、そして素材を見直すことの大切さ

 5月25日に配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.218)で、森本さんは、日本滞在中に訪れた布の展示会でのことを次のように記しています。少々長いですが、再掲します。

 わずか数日の日本での滞在だったが、ちょうど千駄ヶ谷で開催されていた「うちくい展」という催しを見に行くことができた。会場は、新宿御苑のすぐ隣、というか新宿御苑の森を借景にした「ラミュゼdeケヤキ」という名前の素敵なお家。この「うちくい展」、おもに沖縄で手作りの布に取り組まれている方々の作品展。風合いのある、素敵な布たちに出会えた気がする。
 そして、そんな布を見て、少しほっとした。というのは、昨年の11月、沖縄の南風原文化センターの「アジア・沖縄 織りの手技」展に招かれたとき、琉球絣の産地で出会った布たちの表情には、少し元気がなかった。なぜかといえば、素材の糸がもつ無表情な印象が気になったのだ。それは多分、中国あたりで機械引きされた無機質な生糸のせいなのだと思う。絣の仕事や織りそのものには手がかけられているだけに、それはとても残念な出来事。沖縄の織り手たちが、その素材としての生糸をもう一度見直す時期に来ているのだと、改めて感じた。でなければ、せっかくの手仕事が浮かばれない。
 素材、それはそのまま風土という言葉に置き換えられる。風と土、それは自然環境そのものである。その土地の生態系を生かした産物、それが素材といえる。しかし、現代の効率化と大量生産の時代のなかで、素材はマーケットから買うのが当たり前になってしまった。でもそれは、誰がどんな風に作っているのかが見えてこない、固有の風土とは無縁なもの。アンデスの山の中で、昔ながらの腰機(こしばた)で織られている布も、その糸はマーケットから買った化学染料で染められた化繊の糸になってしまっている時代である。それは、安全性も含めて、作り手が見えなくなってしまった輸入食料品の世界にも似ている。結果として、それが生み出されている風土とは無縁なものづくりが、当たり前になってしまった。
 「うちくい展」の布を見て、触って、そんなことを考えていたとき、会場に今井俊博さんが現れた。偶然のこととはいえ、本当にびっくりした。今井さんは、目白で「ゆうど」という自然素材にこだわった布などを扱うお店を主宰されている。じつは、わたしが彼から素材の大切さに眼を向けるきっかけをいただいたのは、14年ほど前に、今井さんとお会いしてお話をお聞きしたときだったように思う。もう80歳を超えられているのではないだろうか、でも杖をつきながら、でもお元気な姿を、久しぶりに拝見した。今井さん、展示されている布の前に腰を下ろして一言、「沖縄でも、本当に素材からこだわっている作家が少なくなったんだよね」。
 その今井さん、70年代のファッショナブルな時代の最先端だった広告業界の中で大きな仕事をされてきた方だと聞いている。そして80年代には、インドネシアで手で布を作る人々との出会いがあったという。96年に国際交流基金主催の『アジアのテキスタイル交流プログラム』を企画され、そのときにお会いしたのが最初だった。ラオスやタイ、インドネシアやインドなどアジア各地の布にかかわる人たちと出会い、互いに刺激を受けながら、東京、京都、沖縄と日本の布にかかわる人たちとも交流することができたプログラム。それは、わたしにとっては、ちょうどIKTTをカンボジアで設立した直後のことでもあった。
 西表島の紅露工房を主宰されている石垣昭子さんと金星さんにお会いしたのもそのときだ。お二人の染め織りの素材との自然なかかわり方から、多くのことを学ばせていただいた。わたしにとって大切な出会いのときだった。西表の谷合の沢に自生する琉球藍の葉を収穫しながら、そのいくつかを次のために植え直してゆく。紅露(くーる)という芋の仲間を山から収穫するときも、収穫するのは半分だけ。残りは、土の中に残してやる。それは、風土を愛し、循環と持続可能な自然と付き合うための、基本の作法とでも言えばよいのだろうか。そうしたことをごく普通のことのようにして布を作られている姿を拝見し、そこから学び得たことは多かった。それは、そのまま現在のIKTTの「伝統の森」という、布と布を作る人々にとって大切な、自然環境を再構築する事業の基本の作法にもなっている。
 同じとき、沖縄の織り手で羽衣のような布を織られている方が、そんな羽衣のような布を織るために大切なものは細くてしなやかな生糸だと話されていた。沖縄には志村明さんという、生糸の研究に力を注がれていた方がおられた。しかし、その志村さんが作られるすばらしい糸があるときは、みんながあまり素材のことを気にしていなかった。が、志村さんが沖縄を離れて、そんなすばらしい糸が手に入らなくなり、はじめて志村さんの仕事の意味とその重要さに、みんなの思いが至ったのではないだろうか。石垣島で養蚕が行われているのに、石垣の織り手はその生糸が欲しいと思っても、沖縄には製糸工場がないため、石垣の繭は宮崎の製糸工場に送られ、京都の生糸問屋さんから買わなくてはならない。
 志村さんは、座繰りの生糸が持っている風合いの素晴らしさを、改めて問われている。
 最近、日本の若い織り手の方たちの中で、自分で綿花を栽培して糸を紡ぐ、蚕を飼い始めたという風のたよりを耳にすることが多くなった。それは、素材をもう一度見直すところからものづくりを考える、そんな時期に来ていることを語っている。本来、いい土があるところで焼き物が起こり、いい水のあるところで染色が行われてきた。その基本に帰ること。
 あらためて、伝統は守るものではない、私たち自身の手で作り出していくものが伝統なのである。そのために、素材から見直す。あえて言えば、それを生み出してきた自然環境、風土についてもう一度見直す時期が来ているのではないだろうか。
 IKTTは15年前、戦争の中で失われた伝統を再生するために、カンボジアで自然の再生に取り組み始めた。効率化のなかで失われた伝統と自然と結びついた伝統の再構築が、いまの日本でも必要な時代がやってきているのではないだろうか。それはそのまま、自然の再構築の必要性を意味する。
 日本でも、15年前にわたしがカンボジアで手の記憶をもったオバアたちを探したように、伝統の知恵をもつ人びとと出会う作業が必要なのかもしれない。久しぶりに今井さんと出会えたことで、そんなことを思いめぐらしながら日本を後にした。

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から抜粋、一部加筆修正】
※記事中にある、96年に開催された『アジアのテキスタイル交流プログラム』については、今井俊博氏によるレポートが、国際交流基金の刊行物「アジアセンターニュース(No.2)」に掲載されています。(「アジアセンターニュース」のバックナンバーは、国際交流基金のサイトにPDFデータがありますので、そちらをご覧ください)。また、石垣昭子さんの紅露工房については、Webマガジン「ナチュラルクエスト」での紹介記事もありますので、そちらもご覧ください。
※挿画は、喜多川歌麿「女織蚕手業草 九(繰糸)」です。
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。

2010-05-21

茨城キリスト教大学・内藤順司写真展「甦るカンボジア」のご案内

 6月1日(火)より6月30日(水)まで、茨城キリスト教大学図書館において、フォトグラファー内藤順司氏による写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が“暮らし”と“森”の再生に至るまで」が開催されます。
 この写真展は、2月に東京広尾のJICA地球ひろばで開催された内藤順司写真展「甦るカンボジア」の大学巡回展という位置づけとなり、5月2日の帝塚山大学に続く、第2弾となります。
 今回の写真展は、茨城キリスト教大学文学部文化交流学科と、同大図書館、ならびに同大言語文化研究所のご協力のもと、実現の運びとなりました。さまざまなご調整にご尽力いいただいた藤田悟先生、そして関係者のみなさま、ほんとうにありがとうございました。

と き:6月1日(火)~6月30日(水)
    月曜~金曜 9:00~17:00/土曜 9:00~11:45
ところ:茨城キリスト教大学 図書館 1F開架閲覧室内
アクセス:JR常磐線、大甕(おおみか)駅隣接
※JR上野駅から約90分(特急利用)

5月31日、茨城キリスト教大学文学部文化交流学科オープンクラスのご案内

 茨城キリスト教大学図書館において開催されるフォトグラファー内藤順司氏の写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が“暮らし”と“森”の再生に至るまで」に先立ち、同大文学部文化交流学科(文化交流論)のオープンクラスとして、内藤順司氏のレクチャー「私はなぜ、海外で活動する日本人を撮るのか?」が開講されます。
 スピッツや浜田省吾をはじめとする、数多くの日本人ミュージシャンのオフィシャル・フォトグラファーを務めている内藤氏が、カンボジアでIKTTを設立した森本さんやスーダンで医療活動を続ける川原尚行医師を撮ろうと思い立ったのはなぜなのか、ファインダー越しのカンボジアやスーダンは、どんな見え方をするのか、興味深いお話がうかがえると思います。
 なお、この日のレクチャーは一般の方にも開放されたオープンクラスとのことです。

と き:5月31日(月)14:20~15:30
ところ:茨城キリスト教大学  1号館 1308教室
ゲストスピーカー:フォトグラファー 内藤順司
タイトル:「私はなぜ、海外で活動する日本人を撮るのか?」

2010-05-20

第1回アセアン検定、「タイ検定(3級)」が実施されます

 英検、仏検、漢検・・・、いろいろな検定がありますが、「アセアン検定」なるものが始まります。その第1回として「タイ検定(3級)」が8月29日に実施されます。タイ語検定ではなくタイ検定。つまり、タイに関するさまざまな知識と理解が問われるようです(ちなみに、問題は日本語で出されます)。
 アセアン検定ということは、そのうち、カンボジア検定も実施されるということなのでしょう。ちなみに、アセアンとはAssociation of South East Asian Nations(東南アジア諸国連合)の略で、現在の加盟国は、ブルネイ・カンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムの10か国です。

2010-05-19

日本エコプランニングサービス「カンボジアIKTT “伝統の森” 蚕まつりツアー」のご紹介

 毎年「IKTT “伝統の森” 蚕まつりツアー」を企画されている(株)日本エコプランニングサービス(JEPS)による、今年の「蚕まつり2010」参加ツアーの募集が始まっています。
 ファッションショーをメインイベントとした前夜祭、「伝統の森」での宿泊、翌朝の蚕供養への参加などが組み込まれたスタディツアーです。詳細については、以下のサイトでご確認ください。

▼日本エコプランニングサービス「カンボジアIKTT「伝統の森」蚕まつりツアー

2010-05-18

森本さん雑談会、終了しました

 16日に行なわれた内藤順司氏とのトークショーに引き続き、翌17日にも同じく高円寺の庚申文化会館で行なわれた、森本さんの(なりゆきまかせの)雑談会&IKTTのクメールシルク販売会も無事終了しました。
 前日に、スカーフとハンカチをお求めになった方が「友人にも」と、再度ハンカチをお求めにご来場いただいたりしつつ、こじんまりとした雰囲気のなか、それぞれの参加者の方から森本さんへの質問などを交えながら、いつもとは展開が違うなかで話が進みました。
 終了後、森本さんは「昨日と今日、いろいろな話をしたなかで、前回2月に日本に来たときからなんとなく気になっていたことが、だんだんかたちになってきた気がする。もう少ししたらうまくまとまるかもしれない」と感想を述べていました。そんなことも、近いうちにメルマガ「メコンにまかせ」の巻頭言に載るかもしれません。
 今回、高円寺での2日間でのイベントに関しては、これまでに何度もイベント開催でお世話になっている「茶房 高円寺書林」さんのご協力により、わずか一週間という期間のなかで、なんとかイベント開催に至ることができました。いつもおいしいコーヒーと、辛口ジンジャエールとともに感謝です。ありがとうございました。

森本喜久男&内藤順司トークショー、終了しました

 16日に、高円寺の庚申文化会館で開催された、フォトグラファー内藤順司氏と森本さんのトークショーは、盛会のうちに終了しました。わずか一週間前の告知にもかかわらず、会場に足を運ばれたみなさま、本当にありがとうございました。
 一枚一枚の写真を見ながら、内藤氏が語り、それを受けて森本さんがさらに語る。あるいは、内藤氏から、素朴かつストレートな質問が森本さんに投げかけられる・・・。
 恒例ともいえる森本さんの報告会とは異なる展開のなかで、新たな視点からのIKTTの活動の説明や「伝統の森」の展開などを聞くことができ、たいへん有意義な時間であったように思います。
(写真提供=石川武志)

2010-05-17

杏の「クメール織の『伝統の森』」訪問記のご紹介

 3月28日にBS日テレで放送された番組「世界で勝負!グレートジャパニーズ」のナレーションを務めた女優の杏さんが、その直後、5月4日にJ-WAVEで放送された番組「BLUE PLANET」の取材のためにシエムリアップを訪れ、森本さんへのインタビューを担当されました。
 そのときの「伝統の森」や森本さんに会ったときの印象などが、筑摩書房のウェブサイト(Webちくま)の「杏のふむふむ」の連載第10回 【クメール織の「伝統の森」】 に掲載されています。

2010-05-11

5月17日、IKTTシルクの展示販売と森本雑談会のご案内

 森本さんの突然の帰国にあわせ、前日(16日)の森本喜久男&内藤順司トークショーに引き続き、同じく高円寺の庚申文化会館で、IKTTのシルクなどの展示販売と、(本人いわく)なりゆきまかせの森本さん雑談会を行います。

 と き:5月17日(月)
     18時~20時30分
 ところ:庚申文化会館(高円寺)
     杉並区高円寺北3-34-1
     (茶房高円寺書林のすぐ隣です)
     電話:03-5356-9081
 アクセス:JR高円寺駅北口の高円寺純情商店街を直進。突きあたりを左折し、すぐに右折。左手に高円寺文庫センターを見てDVDドラマのすぐ先。

5月16日、森本喜久男&内藤順司トークショーのご案内

 突然ではありますが、森本さんの帰国にあわせ、フォトグラファー内藤順司氏とのトークショーが、以下のとおり開催されます。みなさま、ぜひともお越しください。
 会場では、IKTTのシルクの展示販売も行ないます。

 と き:5月16日(日)
     18時30分~20時30分
 ところ:庚申文化会館(高円寺)
     杉並区高円寺北3-34-1
     (茶房高円寺書林のすぐ隣です)
     電話:03-5356-9081
 アクセス:JR高円寺駅北口の高円寺純情商店街を直進。突きあたりを左折し、すぐに右折。左手に高円寺文庫センターを見てDVDドラマのすぐ先。

2010-05-06

帝塚山大学「あかね祭」での写真展「甦るカンボジア」・ギャラリートーク終了しました


(左:パネル設営には帝塚山大学の学生さんのご協力もいただきました、右:写真を前に説明する内藤さん)

 5月2日に、帝塚山大学「あかね祭」で開催された内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」、ならびに内藤さんによるギャラリートークは、盛況のうちに終了しました。関係者のみなさま、そしてご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
 今回、写真展開催にあたってご尽力いただいた帝塚山大学現代生活学部居住空間デザイン学科の植村和代先生は、90年代後半から、カンボジアの織物文化に関するフィールドワークをなさった方でもあります。会場では、植村先生が持参されたカンボジアで入手したアンティークの絣布と、ごく初期の頃のIKTTで制作された絣布も展示されたとのこと。その2つの布を触ってみて、内藤さんは、「森本さんが、IKTTのつくる布をかつてあったすばらしい絹絣と同じレベルにまで持って行きたい、と言っている意味がよくわかった」と言っていました。
 当日の様子については、内藤順司の関心空間も、併せてご覧ください。

2010-05-02

「蚕まつり2010」のご案内

 お待たせしました。 今年の「蚕まつり2010」の開催日程について、森本さんからのアナウンスがありました。

 今年の「蚕まつり2010」の、ファッションショーを含む前夜祭は、9月11日(土)の開催です。翌12日(日)の早朝に、蚕供養を行ないます。
 今回は、いくつかの都合が重なり、満月の日ではなく、日程を少し繰り上げての開催となりました。
 すでに、いくつかの日本からの「蚕まつり」参加ツアーの打診をいただいております。ありがとうございます。また、海外からの開催問い合わせも入り始めました。
 今回は、日本から若手の雅楽楽団の参加も予定されております。できれば、アプサラダンスの踊り子たちとのジョイントを・・・・と考えてみたりと、前夜祭のさらなるバージョンアップに向けて、あれこれ構想を練っているところです。お楽しみに。

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から抜粋、一部加筆修正】
※写真は昨年の「蚕まつり2009」のときのものです。
 「蚕まつり2009」については、このIKTT Japan Newsの2009年9月のところにある「蚕まつり2009」レポート(その1)前夜祭編から、(その6)の記念撮影編までをご覧ください。

2010-04-26

5月2日、帝塚山大学「あかね祭」での写真展「甦るカンボジア」と、ギャラリートークのご案内

 フォトグラファー内藤順司さんの写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」、ならびに内藤さんご自身のギャラリートークが、5月2日(日)に帝塚山大学の「あかね祭」で開催されます。
 今回の写真展ならびにギャラリートークの開催は、帝塚山大学現代生活学部居住空間デザイン学科と日本織物文化研究会との共催により実現しました。開催に向けてご尽力いただきました植村和代先生、そして関係者のみなさま、ありがとうございました。

【写真展】
 と き:5月2日(日) 10時~17時
 ところ:帝塚山大学 学園前キャンパス 奈良市学園南3-1-3
     16号館2階エントランスホール
 アクセス:近鉄奈良線「学園前」駅下車(大阪難波から約28分)。南出口徒歩約1分
     ※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用願います。
なお、ギャラリートークは、写真展会場(2階エントランスホール)で、14時からです。
会場では、IKTTで織り上げられたスカーフやハンカチなども販売する予定です。
  

2010-04-25

5月4日放送のJ-WAVE特別番組、“BLUE PLANET”で森本さんの活動が取り上げられます

 5月4日(緑の日)に放送予定のJ-WAVE(FM放送)の特別番組“BLUE PLANET”で、カンボジアのシエムリアップが取り上げられます。そのなかで、森本さんへのインタビューも紹介される予定です。
 現地に飛んだのは、モデル・女優として活躍中の杏。彼女は、3月28日にBS日テレで放送された「世界で勝負!グレートジャパニーズ」のナレーションも務めています。それゆえ、森本さんとは初対面にもかかわらず、「(すでに)映像で見ていたので(IKTTの活動に)とても興味がありました」とのことでした。
 放送は、5月4日(火)の18時から19時55分までです。
 なお、J-WAVEの番組ホームページから、番組へのメッセージや感想をお寄せくださった方の中から抽選で5名に、クメール伝統織物研究所のシルクスカーフと日本興亜損保のエコキャラクター「エコラッタ」のぬいぐるみ&携帯ストラップをセットにしたプレゼントがあるようです。

2010-04-12

写真集『もうひとつのスーダン』と、フォトグラファー内藤順司氏お話会in高円寺書林のご紹介

 写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が“暮らし”と“森”の再生に至るまで」の開催にご協力いただいた内藤順司さんは、スピッツや浜田省吾などのミュージシャンのオフィシャル・フォトグラファーとして活躍のかたわら、カンボジアの森本さんや、アンコール小児病院の赤尾和美さん、そしてスーダンで医療活動を行なっている川原尚行医師の継続取材を行なっています。
 その川原医師への取材成果が1冊にまとまり、写真集『もうひとつのスーダン 日本人医師川原尚行の挑戦』として現在発売中です。
 この写真集発売を記念して、本日から茶房 高円寺書林で写真展が始まりました。そして18日(日)には、内藤さんのお話会も予定されています。
 じつは、茶房高円寺書林さんと、内藤さん・森本さんは、なかなかのご縁があります。
 内藤さんが、はじめて森本さんに会ったのは、2年前の2月に開催された『カンボジア絹絣の世界』出版記念トークショーのときでした。そして、その数か月後には「伝統の森」での取材を開始、昨年(2009年)には、蚕まつりとその前夜祭のファッションショーの取材も行なっています。内藤さんからは、スーダン写真展の次は、IKTTの写真展も行ないます、とのメッセージをいただきました。



写真展『もうひとつのスーダン 日本人医師川原尚行の挑戦』in茶房高円寺書林
期間:4月12日(月)~4月18日(日)
場所:茶房 高円寺書林
住所:東京都杉並区高円寺北3-34
電話:03-6768-2411
営業時間:11:30~21:00(日曜と月曜は20:00まで)
※写真展期間中に写真集をご購入の方には、特典として内藤サイン入りのスーダンの写真(2Lサイズ)が付きます。

■フォトグラファー内藤順司によるお話会
 ~スーダンの写真をプロジェクターでご紹介しながら話を進めます~
開催日:4月18日(日)15時~16時30分
場所:茶房 高円寺書林
住所:東京都杉並区高円寺北3-34
電話:03-6768-2411
会 費:1000円(ワンドリンク付き)
定 員:20名(スペースの都合上、できるだけご予約をお願いいたします)
ご予約・問合せ:info@junji-naito.com〔@を半角変換して送信願います〕
※写真とDVD映像とともに、内藤氏のお話があります。
※当日、ご希望があれば写真集にサインをいたします。
※当日、写真展期間中に写真集をご購入の方には、特典として内藤サイン入りのスーダンの写真(2Lサイズ)が付きます。また、当日5冊まとめて購入していただいた方には、特別にA3ノビ(48cm×33cm)のプリントをサインをしてプレゼントいたします。

2010-04-03

5月15日、石澤良昭先生講演会のご紹介

 中近東文化センター附属三笠宮記念図書館主催の春の特別講演会として、上智大学の石澤良昭先生の講演会が開催されます。演題は「世界遺産アンコール・ワットの謎に挑戦」です。

と き:5月15日(土)14時~15時30分(開場は13時から)
ところ:中近東文化センター(東京都三鷹市大沢3-10-31)
定 員:150名(要申し込み)
聴講料:1000円
申し込み・問い合わせ先:中近東文化センター
(電話:0422-32-7111/fax:0422-31-9453)

2010-03-31

養蚕の村の変化

 3月25日に配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.208)で、森本さんは、養蚕の村プノムスロックから届いた黄色い繭について、次のように記しています。

 バンティミィエンチェイ州のプノムスロックの村から、いつものように鮮やかな黄色い繭が20キロほど届いた。
 去年までは生糸に引かれたものが届いていたのだが、最近では繭のまま届くようになった。フランス系の企業が操糸機械で引くために、村びとから繭のままで大量に買うようになった。その結果、手引きの手間をかけないで換金できたほうがいいから、という簡単な理由だ。安易さに走る。やはり、人間は怠惰な動物なのだろうか。こうして何百年の伝統は、いともたやすく崩壊しそうだ。
 繭のまま届いたプノムスロックの蚕は、「伝統の森」の蚕よりも、孵化するサイクルが一週間ほど早い。蚕のライフサイクルは45日。それを繰り返す。だから、年にほぼ8回の繁殖を繰り返すことになる。しかし、ときに気温が40度を超す4月の酷暑の時期と、10月の雨季の最後の湿度が高くなる時期は、蚕も弱り、病気になりやすい。
 今はまだ3月。でも、今年はいつもより暑さが早くやってきた。そして、蚕も元気がない。暑さに負けて病気になり、死んでいく蚕の数が例年よりも多い。
 蚕は生き物。自然の変化に対応して、蚕が住みやすい環境を工夫しつつ暑さをしのいでやる。蚕を飼う家は、木々の陰になって、半日陰ぐらいがちょうどいい。逆に、完全な日陰にあると、雨季の時期に湿気にやられてしまう。

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から抜粋、一部加筆修正】
※黄色い繭の写真が届くと思っていたら、蘭の花を持つ女の子の写真が届きました。
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。

2010-03-24

3月25日発売の「クロワッサン」778号に森本さん登場

 3月25日発売の「クロワッサン」(778号)の巻頭インタビュー「あなたに伝えたい」に森本さんが登場します。先日のJICA地球ひろばで開催された内藤順司写真展の会場で、取材が行なわれました。
 なお、「クロワッサン」は隔週の発売です。表紙に〔3|25〕とあるのは3月10日発売の777号ですのでご注意ください。

2010-03-23

3月28日、BS日テレで、森本さんの取り組みが紹介されます

 BS日テレ開局10周年を記念して、3月28日(日)夜7時からの2時間枠で「世界で勝負!グレートジャパニーズ」という特別番組が放送されます。この番組の中で、森本さんの取り組みが紹介される予定です。
 以下、BS日テレの番組概要からの引用です。

【世界で勝負!グレートジャパニーズ】
 世界には意外なところで活躍しているすごい日本人(=グレートジャパニーズ)がいます。遠い異国の地で、地元より活躍している日本人。その姿はまさに“スーパー日本人”!
 外国人のハンディ。それをものともせず夢を実現する挑戦者たち!彼らは日本を背負うのではなく、自分の夢を叶えるために努力してきたのです。
 そんなまっすぐに生きる人たちの姿を通して、夢を持ち続けることの大切さ、夢を持つ事の尊さを知ってもらう番組を目指します。
 ■エジプトを代表する日本人プロダンサー・木村カスミ(KASUMI)さん
 ■カンボジアの伝統織物クメール織物職人・森本喜久男さん
 ■タンザニアで漁業革命に挑戦する日本人・島岡強さん

2010-03-20

3月19日付の「the Phnom Penh Post」で森本さんの活動が紹介されています

3月19日付のカンボジアの英字紙「the Phnom Penh Post(プノンペン・ポスト)」に、森本さんが紹介されています。記事のタイトルは、“A man of the cloth”となっています。

2010-03-19

ドイツの雑誌「natur+kosmos」でIKTTが紹介されました

ドイツの雑誌「natur+kosmos」でIKTTが紹介されました。(残念ながら、ドイツ語の記事内容をご説明はできません。悪しからず)。

2010-03-11

IKTTで使われているおもな染め材

 IKTTで使われているおもな染め材(自然染料)を、IKTTのシルクスカーフを使ってご紹介します。


 左から順に、黒(インディアン・アーモンド+鉄媒染)、グレー(ライチ+鉄媒染)、茶(ココナッツ+石灰媒染)、薄茶(ココナッツ+明礬媒染)、淡いベージュ(ブーゲンビリア+明礬媒染)、緑(プロフー+鉄媒染)、黄(プロフー+明礬媒染)。
 この他に、赤(ラック+明礬媒染)、紫(ラック+鉄媒染)、淡いベージュ(バナナ+明礬媒染)、青(藍)、白(生成り)などもあります(ブーゲンビリアとバナナ、どちらも淡いベージュとしていますが、染め材は異なるものの、染め上がりはほとんど同じになっています)。
 絹絣のための絣糸を染める場合には、同じ色を染め重ねることでの濃淡や、他の色との重ね染めなどの工夫をすることで、もっと多彩かつ微妙な色彩が生まれることになります。


関連記事 ⇒ IKTTで使われている染め材~ラック IKTTで使われている染め材~プロフー

2010-03-05

NHK WORLDで森本さんの取り組みが紹介されています

 先日のJICA地球ひろばで開催された内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」の会場で、森本さんはNHK国際放送局からインタビュー取材を受け、その内容が本日(5日)の海外向け放送のNHK WORLD(英語放送)で放送されました。
 タイトルは、Threading the Future with the Past(伝統を踏まえて未来へつなぐ)です。
 番組のなかでは、内藤順司さんの写真のほか、一昨年に「伝統の森」で開催された蚕まつりをビデオ撮影した寺嶋修二さんの映像も使われています(DVDビデオ『蚕まつり2008』に収められている映像です)。
 この番組内容は、NHKのWebサイト上のNHK WORLD (Threading the Future with the Past)で公開されています(映像の公開は一週間とのことです)。ぜひとも、ご覧ください。

2010-03-01

報告会レポート~2月19日、尾州テキスタイルデザイナー協会

 2月19日に、一宮地場産業ファッションデザインセンターで開催された、尾州テキスタイルデザイナー協会主催のセミナーでの森本さんの講演会の写真が届きました。

 

 尾州(尾張平野周辺)は、もともと織物が盛んな地域で、古くは絹織物や麻布で知られ、安土桃山時代に綿花栽培が広まると綿織物が絹織物を凌ぐまでに成長し、江戸時代には桟留縞(さんとめじま)が、尾州特産として広く名を馳せました。その後、明治期に入ってからは綿織物から毛織物へと生産の主軸を移すことに成功します。
 このように織物と深いかかわりを持ってきた尾州産地の方々が、今回のセミナーのテーマに掲げたのは、「技術の継承」と「産業復興」でした。カンボジアの伝統織物復興に携わってきた森本さんの話から、新しい時代におけるものづくりへの取り組みのきっかけをつかみたいと、講演依頼が入ったそうです。
 当初、森本さんは「カンボジアでの自分ひとりの経験が、産地の方々にとって意味があるのだろうか」と講演を引き受けるのに躊躇したのだといいます。しかし、「作りたいモノ、自分が納得できるいいモノを作りきらなければ」という自分の言葉に深くうなずいてくれた人たちを見て、安心したそうです。
 また、藍染めを例に出しての「急いで染めた色は、急いで落ちる」という話には、講演後の歓談のなかで「機械織りの毛織物であっても、スピード(=生産性)を考えるのではなく、機械をゆっくり動かして織ったものはいい風合いがでるんだよ」という話が返ってきたことで、ものづくりをきちんと考えている人たちの思いを共有できたのではないか、と感想を述べていました。

2010-02-28

2005年制作のドキュメンタリー番組(360°-GEO Reportage)のご紹介

 ドイツとフランスの共同テレビ局ARTEで、2005年に制作・放送されたIKTTに関するドキュメンタリー番組(360°-GEO Reportage)が、ヨーロッパで再放送されているようです。
 それぞれの番組紹介は、フランス語版Cambodge, le cri de la soie (カンボジア・絹の叫び) と、ドイツ語版Kambodscha - Die Seele der Seide (カンボジア・絹の魂)でご覧になれます(それぞれの邦題は直訳です)。
 字幕付きで、日本でも放送されればいいと思うのですが・・・。
 

2010-02-27

スタディツアーレポート~2月9日、「日本の次世代リーダー養成塾」

 2010年2月9日に「伝統の森」を訪問された、「日本の次世代リーダー養成塾」卒業生によるスタディツアーのレポート(クメール伝統織物研究所「伝統の森」訪問)が、同塾のブログサイトで公開されています。

2010-02-22

内藤順司写真展と、森本さんの講演会、終了しました

 昨21日、広尾のJICA地球ひろばで開催されていた内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」が終了しました。
 そして、国内4ヶ所で開催された森本さんの講演会も、すべて終了しました。
 それぞれの会場にお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

 今回の一連の報告会を終えて、森本さんは、こんな感想をもらしていました。
「これまでのIKTTのイベントに足を運んでくれていた人たち(それは大きく3つに分かれ、森本さんがテキスタイルラバーと呼んでいるIKTTの布が好きなグループ、カンボジアの女性たちの生活の支援・向上を考える人たちのグループ、そして「伝統の森」に象徴される自然の再生や村の生活の再生に関心を寄せるグループになると思うのですが)とはまた違った人たちが、新たにIKTTの活動に興味を持ち始めているような気がする」
 そしてそれは、日本の世相というか社会状況が変化していること――右肩上がりのビジネスモデルが続かなくなっていること――とも関連することだと思う、と。
 そしてもうひとつ。自分が15年前にカンボジアの村々を回り、おばあたちを訪ねて歩き、そこで出会ったおばあたちの「手の中の記憶」を若い世代に繋いでいく仕事をしてきたが、今度は、同じことを日本で促すことが必要なのかもしれない、と。
 森本さん自身が日本各地を回るわけではないのでしょうが、森本さんのところにきた若い人たちに、自分の地元にいるおばあを訪ね、糸紡ぎや醤油作りなどを学びつつ、自分たちの暮らしを見直し、自分たちで自分たちの暮らしを再生させていく作業をするように促すことが必要なのかもしれない、と。

 

※写真左は、写真展の設営が終った会場を俯瞰したもの(写真 石橋俊治)、そして右はJICA地球ひろばでの森本さんの講演会のひとコマです(写真 内藤順司)。

2010-02-17

座ぐり-繭から生糸を引く

 2月16日に配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.206)で、森本さんは「伝統の森」での、最近の座ぐり(繭から生糸を引く作業)について、次のように記しています。
 そのときの写真が森本さんから届きましたので、あわせてご紹介させていただきます。

 数人の女性たちのざわめきで、何事かなと思いながら目が覚めた。そうだ。昨日から始めた繭から糸を引く作業の準備が、わたしの家の前ですでに始まっているのだ。
 石で簡単なかまどを作り、そこに大きめの素焼きの壺を置き、火を起こす。もちろん薪で。この壺で、繭を茹でて糸をひく。昔ながらの簡単な道具によるやりかた。日本では、座ぐりと呼ばれる技法である。そして“釜茹での刑”になる蚕たち。黄色い繭から、鮮やかな黄色い生糸が引かれていく。
 お母さんの周りには、たくさんの子どもたちが集まり、茹で上がった蛹を、おやつにもらうことを楽しみに待っている。座ぐりの素焼きの壺は三組。それぞれに、三人がついている。一人は、糸を繭から引く係。二人目は新しい繭を壺に入れる係。もう一人は、糸が引かれたあとの、おやつになる蛹を取る係。そして、その横では、若い女性が引き上がった生糸を膝に載せ、糸筋を整理している。十数人の女性たちが手際よく働く姿は、見ていて、とても微笑ましい光景。そして男たちは、薪を割り、運んでくる。
 この女性たちの多くは、カンポット州からの移住組。2003年以降、「伝統の森」での桑畑と養蚕の事業開始のために、400キロの遠路をはるばる来てくれた、村の養蚕のプロたち。

 わたしの、彼ら彼女らとの最初の出会いは、1995年2月。考えてみれば、早いものでもう15年になる。そんなことを思い出しながら、目の前で引かれていく黄色いきれいな生糸に見入る。
 ユネスコの調査で、カンボジア各地を回り、途絶えているとされていた養蚕の村を探していた。そんななかで出会ったのが、カンポット州タコー村。内戦前には、養蚕が盛んだったという。しかし、人づてに聞いて、わたしが村を訪ねたとき、すでにその面影はなかった。それでも、この村には養蚕のための道具が大切に残されていた。
 そんな、かつての養蚕の村で伝統的養蚕を再開しようと、わたしがタコー村に蚕の卵を届けたのが1995年の7月。改めて9月には、蚕を繭の状態で届け、ようやく養蚕再開を果たすことができた。そのときの、村のおばあやおじいの、息子や娘にあたる若者たちが「伝統の森」にやって来たのは2003年のこと。彼ら彼女らは、ここでは桑畑の世話と蚕を育てることが主な仕事。そしていま、タコー村の伝統の知恵が、わたしたち「伝統の森」に甦っている。

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事から抜粋、一部加筆修正】
※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、こちらからお申し込みください(講読無料)。

2010-02-16

内藤順司写真展「甦るカンボジア」始まりました

 本日(2月16日)より、広尾のJICA地球ひろばで、フォトグラファー内藤順司氏による写真展 「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」が始まりました。
 80点あまりの写真に囲まれていると、ふと「伝統の森」に滞在したときのことを思い出し、寒い東京にいることを忘れそうです。
 以下の写真は、写真展前日に、協力スタッフとともにパネル設営にご自身で取り組んでいる内藤氏の様子です。

 

内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」
 と き:2月16日(火)~21日(日)
 ところ:JICA地球ひろば
     1階 企画展示スペース
     東京都渋谷区広尾4-2-24
     (tel.03-3400-7717)
 アクセス:日比谷線 広尾駅下車
     (3番出口)徒歩1分

 なお、2月20日(土)には、森本さんの報告会「シエムリアップ・現地からの報告~伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」も同時開催となります。

※内藤順司氏の2/17付の「関心空間」でも、写真展準備の様子がアップされました。

2010-02-13

山梨県立博物館で「世界遺産アンコールワット展」開催中

 1月に、東京日本橋の三越で開催された「世界遺産アンコールワット展」が、現在は山梨県立博物館で開催されています。会期は3月22日(月)までです。(その後、3月26日から4月13日まで、金沢の大和香林坊店で開催予定となっています)。
 日本橋三越の会場は、かなり混み合っていたので、残念ながら落ち着いて鑑賞する雰囲気ではありませんでした。関東近郊にお住まいで「残念、見逃してしまった」という方は、こちらへ足を運んだほうが、ジャヤヴァルマン七世の尊顔や、上智大学アンコール遺跡国際調査団によってバンテアイ・クデイ遺跡から発掘された仏像たちと、じっくり向き合うことができるかもしれません。
 また、アンコール遺跡研究の第一人者である石澤良昭教授のレクチャーを、無料かつ予約不要で受けられるというも、都内のイベントではなかなかないことです(レクチャーは2月27日の予定です。詳細についてはこちらでご確認ください)。
 なお、山梨県立博物館へのアクセスは、JR中央線・石和温泉駅からバスで約10分とのことです。

2010-02-11

「伝統の森」にデイゴの花の咲く頃

 2月10日に配信されたメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.205)で森本さんは、この季節に「伝統の森」で咲くいくつかの花について、以下のように記しています。

 沖縄では有名なデイゴの花が「伝統の森」できれいに咲き始めた。毎年2月の頃、森にはたくさんの花が咲く。そのなかでも、鮮やかな赤いデイゴの花は別格。
 それ以外にも、わたしが勝手に「山桜」と呼んでいる、ダムニエンとクメール語で呼ばれる木がある。白い小さな花を咲かせ、遠目には山桜そのものの。この新芽は、そのまま刻んで、バンチョックとよぶカンボジア風素麺の掛け汁に入れられる。
 今年はまだ花を咲かせていないが、ネムノキの花を一回り大きくしたような、夜に咲く赤い花、ダムカダオ。それ以外にも、珍しい花が見られるのが、この時期の楽しみでもある。
 そして、種から植えてもう6メートルほどに育った、その葉を黒染めに使うインディアン・アーモンドは落葉と新芽が同時にやってくる、不思議な光景が見られる。それは、ちょうど秋と春が一緒にやってくるようなもの。
 「伝統の森」は、ちょうどそんな季節の変わり目にある。

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事に、一部加筆修正】

 この記事に出てくるデイゴやダムニエンの花をはじめ、名前のわからない花も含め、「伝統の森」に咲いている花の写真が森本さんから届きましたので、ご紹介させていただきます。

  

  

※メールマガジン「メコンにまかせ」の講読は、このブログの左サイドバー中ほどにある【メルマガ「メコンにまかせ」登録】のボタンからどうぞ(登録無料です)。

2010-02-10

JICA地球ひろばでの写真展ならびに講演会の告知です

 JICA地球ひろばで、2月16日(火)から21日(日)までの6日間にわたって開催される、内藤順司写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」と、2月20日(土)に開催される森本喜久男報告会「シエムリアップ・現地からの報告~伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」が、以下のブログ・Webサイトで紹介されています。

Webサライ
スピッツ公式ホームページ(Newsコーナー)
茶房高円寺書林
アンコール遺跡群フォトギャラリー
日本エコプランニングサービス
日本カンボジア研究会
NGO Network Japan/国際協力イベントカレンダー
展力
JICA地球ひろば

 Webサライに掲載された、森本さんが手にしたアンティークのすばらしい絹絣はなかなかのものです(注:布の周囲を縁取る黄色と赤の帯状の布は、後から縫い付けられたもので、絣布とは別のものです)。

2010-01-24

『季刊 民族学』112号

【書誌データ】
書名:季刊 民族学 112号(2005年春)
発行所:財団法人千里文化財団
発行:2005年4月20日
会員頒布:2100円

【内容紹介】
 『季刊 民族学』112号の「クメールの伝統織物」と題した小特集では、福岡市美術館の「カンボジアの染織」展の企画を担当された福岡市美術館学芸員である岩永悦子さんによる「東南アジア織物文化におけるカンボジア ~チャム-マレー人の技術を中心に」と、森本さんによる「次代につなぐ、営みとしての染めと織り ~伝統の知恵を育む森の再生」という2本の論考が掲載されています。この小特集では、写真家の大村次郷さんが撮影した写真が、全編にわたって使用されています。
 このときの写真を担当された大村次郷さんは、『季刊 民族学』108号(2004年春)の特集「クメール文化の至宝 アンコール遺跡」でも、全編にわたって撮影を担当されました(この特集の執筆者は、上智大学アンコール遺跡国際調査団長の石澤良昭先生です)。この108号のp.46-47では、アンコールワットにあるデヴァダー(女神)の浮き彫りの着衣のデザインと、カンボジアの伝統的な絣、そしてカンボジアの伝統的な絹絣の復興に取り組んでいるIKTTの工房の織物を紹介する写真も掲載されています。

 なお、本誌は、国立民族学博物館協力のもとに制作されている国立民族学博物館友の会の機関誌のため、一般の書店では入手できません。バックナンバーについては、国立民族学博物館にあるミュージアムショップか、同ミュージアムショップが運営するオンラインショップWOLRD WIDE BAZAARで、お求めください。

2010-01-07

2月21日、アルカディア市ヶ谷での講演会のご案内

 昨年来、「伝統の森」を訪ねていただいている黒田悦司氏の発案による、森本さんの講演会の開催が決まりました。
 「カンボジアの染織文化~伝統の森プロジェクト」と題して、森本さんがカンボジアで行ってきた活動の報告と、そのなかで見えてきた「伝統の再生」が意味することなどについての講演となります。会場では、あわせて「伝統の森」で織り上げられたクメールシルクの伝統織物の展示と販売も行ないます。

と き:2月21日(日)13時~16時(12時30分受付開始)
ところ:アルカディア市ヶ谷
    東京都千代田区九段北4-2-25(JR市ケ谷駅から徒歩約3分)
会 費:3000円(カンボジア語のブックレット「森の知恵」発行支援を含む)
定 員:45名(事前申し込みをお願いいたします)
締 切:2月10日(以下まで、メール、電話あるいはFAXでお申し込みください)
【問合せ先・申し込み先】
 森本喜久男氏講演会事務局(黒田悦司)TEL&FAX:0299-57-0377
 email:kurodaya@po.mmm.ne.jp
〔このメールアドレスの@を、半角に変換してご送信ください〕

2010-01-03

「伝統の森」ビフォー&アフター[2004.6>2009.12]

 2004年9月、森本さんはロレックス賞(the Rolex Awards for Enterprise)を授賞しました。このロレックス賞とは「世界中の新規及び進行中の独創的かつ革新的なプロジェクトを実行している個人」に対し、ロレックス社から贈られるものです。
 ロレックス賞への応募は、すべての人に開かれています。応募申請者の学歴や経歴、所属ではなく、現に進行しつつあるプロジェクトの内容とその将来性のみが問われます。自薦他薦を問わず個人の資格で応募し、ほぼ1年間に渡る、いくつもの予備審査(書類選考、本人ならびに複数の関係者に対するメールでの質疑応答、プロジェクトの現地視察など)を経て、ロレックス本社での最終審査によって決定されるのです。
 2004年9月、パリで開催された第11回目の授賞式で、森本さんの活動の概要を紹介する映像が紹介されました。その映像を担当したナショナルジオグラフィックフィルムによって制作されたビデオ映像がYouTube上に公開されていることは、2009年10月5日付のこのブログで紹介したとおりです。
 このビデオ映像(3分割されて公開されています)のうちの3本目「Reconnecting the Threads (Part 3)」の最後のほうで、森本さんが「伝統の森」にできたばかりの小屋の階段の上がり口にマグカップを持って座っているシーンがあります(タイムスタンプは6:53~6:57)。
 森本さんの向こうには、牛が一頭と背の低い潅木の茂みが広がっているだけです。このカットが撮影されたのは、2004年の6月のことでした。
 先日、「伝統の森」でこのビデオ映像を見ながら、森本さんと「わずか4~5年のうちに、ずいぶん “森” は立派になりましたよね」という話をしました。そして、このシーンの “今” を撮ってみようということになりました。
 今回、ここにアップした写真は2009年12月撮影のものです。ほぼ同じカットながら、森本さんが眺める先には、枝葉を広げた木々の向こうに高床式の建物(二階がショップ、階下は織り機が並ぶ作業場になっています)の赤い屋根が見えています。この建物の手前の木々が豊かに茂っているのは、毎日欠かさず行なわれている水遣りの成果です。その水遣りのために「伝統の森」の工芸村エリアのあちこちには、潅水用の配水パイプが張りめぐらされてもいるのです。
 わずか数年のうちに、こうした仕組みまでを作り上げることができたからこそ、「伝統の森」が生きているのだと思います。それを絶妙のタイミングで後押ししてくれたのは、2004年のロレックス賞受賞であったことは、まぎれもない事実です。

2010-01-02

日本橋三越本店で「世界遺産アンコールワット展」開催中

 すでに会期半ばとなってしまいましたが、日本橋三越本店(新館7階ギャラリー)にて「世界遺産アンコールワット展」が開催中です。
 ジャヤヴァルマン七世の尊顔や、ラクシュミー(吉祥天)像をはじめとするプノンペン国立博物館所蔵の仏像に加え、上智大学調査チームがバンテアイ・クデイで発掘した仏像(シハヌーク・イオン博物館所蔵)などが公開されています。
 会期は1月18日(月)までです。

2010-01-01

報告会レポート~12月4日、学習院女子大学での特別講義

 2009年12月4日、「カンボジアの染織文化-その担い手としての女性たち-」と題して学習院女子大学で行なわれた森本さんの特別講義の報告が、学習院女子大学のホームページのNews&Topicsで紹介されています。

2009-12-19

2月20日、JICA地球ひろばでの展示・報告会のご案内

 フォトグラファー内藤順司さんによる写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」と同時開催で、森本さんの報告会「シエムリアップ・現地からの報告:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」を行ないます。(入場無料)

 と き:2月20日(土)
     13時30分から15時
     (開場は13時)
 ところ:JICA地球ひろば 3階 講堂
     東京都渋谷区広尾4-2-24
     (tel.03-3400-7717)
 アクセス:日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分

 なお当日は、会場でIKTTのクメールシルクの展示と販売も行ないます(展示と販売は13時から16時までになります)。

2009-12-18

写真展「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」のご案内

 「IKTTカレンダー2010」に写真を提供してくださった、フォトグラファー内藤順司氏による写真展 「甦るカンボジア:伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」の開催が決まりました。(入場無料)

 と き:2月16日(火)~21日(日)
 ところ:JICA地球ひろば
     1階 企画展示スペース
     東京都渋谷区広尾4-2-24
     (tel.03-3400-7717)
 アクセス:日比谷線 広尾駅下車
     (3番出口)徒歩1分

 なお、2月20日(土)には、森本さんの報告会「シエムリアップ・現地からの報告~伝統織物の復興が、“暮らし”と“森”の再生に至るまで」も同時開催となります。

2009-12-17

2月18日、飯原服装専門学校での講演会のご案内

 岐阜市にある飯原服装専門学校での講演会の開催が決まりました。
 「究極の天然素材で絹織物を創る ~オーガニックシルクで暮らしを豊かに~」と題して、養蚕そして糸引きから染め織りのすべての工程を手作業で行なっている、IKTTの「伝統の森」での取り組みなどについて、森本さんが講演します。
 会場では、IKTTで制作されたクメールシルクの伝統織物の展示と販売も行ないます。

と き:2月18日(木)13時30分より
    (13時から受付)
ところ:飯原服装専門学校
    岐阜市矢島町1丁目28
    (伊奈波通りバス停下車すぐ)
    ※専用駐車場はございません。
    公共交通機関でお越しください。
入場無料
定員:30名(事前申し込みをお願いいたします)

【問合せ先・申し込み先】
 飯原服装専門学校(担当:豊吉様)
 tel/fax:058-262-8978(平日9:00~17:00)

2009-12-16

2月19日、一宮地場産業ファッションデザインセンターでの講演会のご案内

 森本さんの『カンボジア絹絣の世界』をご覧になったという、尾州繊維産地の関係者のかたからの要請により、「カンボジアの絹絣の世界~伝統織物復興にかける~」と題した、尾州テキスタイルデザイナー協会主催のセミナーでの、森本さんの講演会が決まりました。
 主催はテキスタイル関係の団体ではありますが、セミナーには一般の方も参加できるとのことです。

と き:2月19日(金)13時30分~15時30分
ところ:(財)一宮地場産業ファッションデザインセンター 4階 視聴覚室
     愛知県一宮市大和町馬引字南正亀4-1(tel:0586-46-1361)
アクセス:名鉄一宮駅パスターミナル2番のりば乗車「繊維センター前」下車(約5分)

※参加は無料ですが、会場準備の都合上、2月12日(金)までに、以下の尾州テキスタイルデザイナー協会事務局までお申し込みをお願いいたします。

【問合せ先・申し込み先】
 尾州テキスタイルデザイナー協会 事務局
 tel:058-391-8511、fax:058-391-8512
 e-mail:gikekou@estate.ocn.ne.jp〔@を半角に変換してご送信ください〕

2009-12-08

日本エコプランニングサービス「カンボジア スタディツアー」のご紹介

 毎年「IKTT “伝統の森” 蚕祭りツアー」を企画されている(株)日本エコプランニングサービス(JEPS)による、2月~3月催行分のカンボジアスタディツアーの募集が始まりました。
 「伝統の森」での宿泊と、シルクのハンカチの絞り染め体験のほか、アキー・ラーの地雷博物館見学や日本語を学ぶ学生たちとの交流などが組み込まれたスタディツアーです。詳細については、以下のサイトでご確認ください。

▼日本エコプランニングサービス「地雷被害と自立支援NPO カンボジアスタディツアー8日間

2009-12-06

報告会レポート~11月22日の酒井さんのブログより

 山口県熊毛郡平生町で開催された報告会の様子が、報告会の世話人を務められた酒井光憲さんのブログ歩人庵の住まい徒然(11月22日付)で紹介されています。
 酒井さんのブログに掲載された写真を、許可を得て再掲させていただきました。
 ここに写っている森本さんの講演用“衣装”は、すべてIKTTのシルクなのです。
 シルバーグレーのスカーフは、ライチの心材で染めたものです。黒のジャケットとパンツは、インディアンアーモンド(和名:モモタマナ)の葉で染めたものです。

2009-11-19

11月19日付の「中国新聞」で紹介されています

 「11月19日付の中国新聞(朝刊)山口版」で、20日に開催される山口県熊毛郡平生町での報告会「カンボジア伝統織物と森の恵み」の開催が案内されました。会場は、佐賀音楽塾顕章舎になります。

と き:11月20日(金)
    午後4時:カンボジア伝統織物の展示と販売
    午後6時:報告会(その後、懇親会を予定)
ところ:佐賀音楽塾顕章舎
    山口県熊毛郡平生町佐賀2149
世話人:酒井光憲(電話:0827-23-8600)
    メール:keyaki@polka.ocn.ne.jp 〔@を半角に変換してご送信ください〕
協 力:佐賀音楽塾顕章舎(中井勝さん)

 会場への最寄り駅はJR柳井駅です。JR柳井駅から15:15発の(上関方面行き)の防長バスをご利用ください(「佐賀」停留所下車)。タクシーの場合は、隣のJR田布施駅からのほうが近く、20~25分くらいとのことです。

2009-11-15

“KYOTO JOURNAL”#73で森本さんの取り組みが紹介されています

 京都で編集発行されている季刊の英字誌「KYOTO JOURNAL」73号(2009年11月)で、森本さんのこれまでの取り組みが "Morimoto Kikuo: Resurrecting a Cultural Ecology"と題して、取り上げられています(記事内容は、KYOTO JOURNALのWeb上でもご覧になれます)。
 2年前、京都外国語大学で講演を行なった際に、森本さんはKYOTO JOURNALの編集に関わる方たちから、インタビュー取材を受けました。そのときのインタビューと、森本さんの著書「Bayon Moon」などを元に、この記事はまとめ上げらたようです。
 以下、amazonに掲載されている「出版社/著者からの内容紹介」を一部修正のうえ引用します。

 KYOTO JOURNAL 73号は、伝統工芸などを通して人と自然の深いかかわりを創造し、国際的に活躍する人々を特集します。
 巻頭は、古武道竹内流の第16代師範で「京の名工」としてフランスやアメリカでも活躍する造園家小野陽太郎さんが、宮本武蔵をテーマとして、武蔵が描いた『古木鳴鵙図』に込められた秘伝を造園家の視点を交えて解き明かす試みや、居合術の片手抜打切などを紹介します。
 次いで、オーストラリア人のミルカ・ロズマスさんと彼女の作品です。彼女はクラシックのヴァイオリニストとして25年にわたりオーストラリアのオペラ、映画、テレビなどで活躍し、よく知られていますが、京都西陣織の手染めのシルクの編み糸に魅せられ、これを用いて東洋と西洋を融合する新しい織物を生み出しました。彼女の作品はニューヨーク、ロンドン、シドニーなどの美術館に展示されています。「アメリカのスピリット」として展示された絹のスカーフは、オバマ大統領に贈られました。
 森本喜久男さんはカンボジアの戦争に傷ついた人々とともに、高い品質をそなえた絹づくりの伝統文化を復興するため、多様な技術をもつ人々を集め、栽培から染色・デザインまでの共同作業を行う村をつくりました。カンボジアでは、長い内戦やポルポト政権の黒衣の強制で、クメール王朝からの織物文化が衰退し、餓えで蚕も食べ尽くしたといいます。
 手漉き紙職人の志村朝夫さんは、フィリピンや南アフリカに日本の伝統技術を移植し、パイナップルや竹による紙づくりを試み、エコロジーや貧困への挑戦の大切さを伝えています。
 画家伊藤彰さんは、創造的な精神で文化の保存に取り組み、ネパールに滞在し和紙でブッダの生涯などの絵本づくりを行っています。また、版画家江崎満さんのバイリンガルの文と、息づかいが刻む版画「自然は美しい」を紹介しています。
 73号も、深みのあるヴィジュアルと、好奇心をそそる多くの記事を編集しています。

 このKYOTO JOURNAL は、一部1200円でお求めになれます。
 京都市内ではジュンク堂書店京都BAL店、川端丸太町北東角にあるGreen e Booksで、また東京都内では、恵比寿にあるGood Day Booksでお求めになれるようです。その他、丸善あるいは紀伊国屋書店などに、あるいはKYOTO JOURNAL 編集部に、直接お問い合わせください。

2009-11-12

バンクーバーからの短信

 10月下旬、森本さんはカナダのバンクーバーへ出かけました。
 現地のMaiwa Handprintsが主催するシンポジウムでの、講演とワークショップの開催を依頼されたのです。その講演会での参加者たちの反応を、森本さんは10月21日付のメールマガジン「メコンにまかせ」(vol.182)で、以下のように書いています。

 わたしのバンクーバーでの講演、そして展示と販売も、順調に終わりました。
 昨日のバンクーバー・ミュージアムでの講演は、200人を超える参加者を得て、盛会のうちに終わりました。講演を終えたあとの拍手の後で、お礼を兼ねて少し話をしたら、参加者のみなさんがほとんど立ち上がって、コンサートのあとの「ブラボー!」という感じのような拍手をいただきました。それは初めての経験で、驚きとうれしさが湧いてきました。
 今日の布の販売も、おかげで順調でした。昨日の、私の講演を聞いた人たちが買いに来てくれました。うれしかったですね。
 以前、カナダのラジオ局(CBCラジオ)から、インタビュー取材を受けたことがありました。その放送を聴いたという人も、今回の講演会に参加されていました。
 いろんな新しい出会いが、また生まれました。
 明日は、草木染めのワークショップを担当します。
IKTT(クメール伝統織物研究所) 森本喜久男

【以上、メールマガジン「メコンにまかせ」掲載記事に、一部加筆修正】
 なお、この講演会に関する短いレポートが、シンポジウム主催者であるMaiwa Handprintsのブログ(英語)に、数葉の写真とともに紹介されています。

2009-11-07

12月2-3日、吉祥寺「蘇るクメールシルク展」のご案内

 カンボジアの村での手織りシルクの生産を通じて、村人たちの自立を支援しているNPO法人ShienTokyoとのジョイントイベントを開催いたします。
 IKTTによる伝統的な手法によるシルクと、ShienTokyoが支援している村の手織りシルクを生かした様々なデザインの服や小物をお楽しみください。
 会場は、韓国百菜食堂 minariミナリ さんにご協力いただきます。1ドリンク付き、あるいはランチ付きの参加費をお申し受けます。

と き:12月2日(水)13時から22時まで、展示と販売
    12月3日(木)12時から22時まで、展示と販売
    ★報告会(イベント)のスケジュールは以下のとおりです。
    2日〔夜の部〕開演19:30~終了21:00(1ドリンク付)
    3日〔昼の部〕開演12:00~終了15:00(ランチ付)
       〔夜の部〕開演19:30~終了21:00(1ドリンク付)
ところ:韓国百菜食堂 minariミナリ
    武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 ライブスビルB1
参加費:3日の昼の部(ランチ付)は¥2250、両日の夜の部(1ドリンク付)は¥1000です。

※イベント以外の時間帯での展示即売会へのご参加の方は、参加費¥500(1ドリンク付)を申し受けます。
※両日とも夜の部は、イベント(報告会)の前か後にレストランでのお食事もお楽しみいただけます(参加お申し込みの際に承ります)。
※席に限りがございますので、事前予約を11月30日までにお願いいたします。
申し込み先:NPO/ShienTokyo Email:contact@shientokyo.org〔@を半角に変換してご送信ください〕、TEL:090-1603-8096(水谷)

2009-11-04

11月20日、佐賀音楽塾顕章舎での展示・報告会のご案内

 以前、金沢市で報告会を開催していただいた酒井光憲さんのご協力により、今回は、山口県熊毛郡平生町の佐賀音楽塾顕章舎で、「森本喜久男さんが語る、カンボジア伝統織物と森の恵み」が開催されます。
 当日、会場では布の展示と販売も行います。

と き:11月20日(金)
    午後4時:カンボジア伝統織物の展示と販売
    午後6時:森本さんのお話(その後、懇親会を予定)
ところ:佐賀音楽塾顕章舎
    山口県熊毛郡平生町佐賀2149
   (佐賀小学校あるいは白鳥神社を目印にお越しください)
世話人:酒井光憲(電話:0827-23-8600)
    メール:keyaki@polka.ocn.ne.jp〔@を半角に変換してご送信ください〕
協 力:佐賀音楽塾顕章舎(中井勝さん)
会場へのアクセス:JR柳井駅から15:15発(上関方面行き)の防長バスをご利用ください(「佐賀」下車)。タクシーの場合は、隣のJR田布施駅からのほうが近く、20~25分くらいとのことです。

2009-11-03

11月23日、各務原市陵南福祉センターでの展示・報告会のご案内

 IKTTを何度も訪れていらっしゃる、日本画家の山田隆量さんのご協力により、岐阜県各務原市での報告会「森本喜久男 現地からの報告」が、各務原市の陵南福祉センターで開催されます。
 当日、会場では布の展示と販売も行います。

と き:12月23日(月)
    開場:14時(16時終了予定)
ところ:各務原市陵南福祉センター 2F
    電話:058-370-9905
    岐阜県各務原市鵜沼 朝日町2丁目
    384-1
参加費:無料
アクセス:名鉄名電各務原駅下車、徒歩20分(駅から南にまっすぐ進むと、道沿いの右手にあります)。数は少ないながら、タクシー利用も可能のようです。

※JR鵜沼駅あるいは新鵜沼駅から、各務原市のふれあいバス(西部鵜沼線)が、ご利用いただけます。
 13:30 JR鵜沼駅 発
 13:34 新鵜沼駅
 13:48 陵南福祉センター前 着

スバエク・トム公演のご案内

 カンボジアの伝統的な影絵芝居スバエク・トム。
 その芝居で使われる人形は、牛の皮をなめして乾燥させたものに繊細な彫り込みがなされたもので、大人が両手でかかげるくらいの大きさになります。本来であれば、松明を焚いた火を背にして、人形遣いが大きな人形とともに演じられるので、その遣い手自身の動きも含め、たいへん印象的なものです。
 IKTTのシエムリアップのショップにも、その影絵人形と同じ工程を経て作られた小ぶりな影絵人形が、展示・販売されています。
 現在のシエムリアップで、その伝統的なスバエク・トムの伝統を継承し、上演を行なっているティー・チアン一座の日本公演がまもなく行なわれます。
 公演スケジュールは、以下のとおりです。
 詳細は、スバエクの会のWebサイトあるいは現代人形劇センターのWebサイトでご確認ください。

11月15日(日) 兵庫県伊丹市;伊丹アイフォニックホール
11月17日(火) 宮城県仙台市;東京エレクトロンホール宮城
11月21日(土) 神奈川県川崎市;川崎市国際交流センター
11月26日(木) 東京都墨田区;アサヒ・アートスクエア
11月27日(金) 東京都墨田区;アサヒ・アートスクエア

2009-11-02

「IKTTカレンダー2010」発売開始です


 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

 「IKTTカレンダー2010」が、ついに発売になりました。価格は1000円、A5判(上下に広げ、A4判サイズで使用)という仕様はこれまでと変わりません。
 今回は「伝統の森」で9月に開催された“蚕まつり2009”にも参加されたフォトグラファー内藤順司さんに全面的なご協力をいただきました。
 都内では、例年どおり、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房・高円寺書林、西荻窪の信愛書店での取り扱いも始まりました。
 このカレンダーは、11月後半からの日本各地での報告会・展示会が予定されている、久留米・柳井(山口)・福岡・法然院(京都)・各務原・南風原(沖縄)・吉祥寺・飯田の各会場でもお求めになれます。
 あいにくご来場いただけない方は、information@iktt.orgまでお問い合わせください〔@を半角に変換してご送信ください〕。

2009-11-01

11月15-29日、「アジア・沖縄 織りの手技」展のご案内

 沖縄・南風原町にある南風原文化センターのリニューアルオープンに合わせた企画展「アジア・沖縄 織りの手技 ~布が彩る島々の暮らし~」が開催されます。この企画展に、森本さんがゲストレクチャラーとして招かれます。
 琉球絣の産地として伝統のある南風原町の南風原文化センターと、森本さんとのご縁は、2000年11月に開催された「南風原町・アジア絣ロードまつり」以来とのこと。
 今回の「アジア・沖縄 織りの手技」展は、南風原文化センターが所蔵するアジアの絣織物・織道具(江上幹幸コレクション)の展示や、沖縄やアジアの染織関連のVTR/DVD上映、苧麻・芭蕉の糸つむぎや絣織り体験(ワークショップ)、各地の染織関係者のレクチャーなどに加え、バリ島のガムラン演奏などが、11月15日(日)から29日(日)にかけて開催されます。(プログラムの詳細は、南風原町のWebサイトでご確認ください)
 なお、森本さんのレクチャーは、29日(日)の午後2時からの予定です。
 また、IKTTの布の展示と販売は、28日(土)と29日(日)の2日間、行なわれます。

【タイトル】
森本喜久男「森の知恵 よみがえるカンボジアの伝統織物」
【とき】
11月29日(日) 14時~
【ところ】
南風原文化センター(〒901-1113 南風原町字喜屋武257)
【アクセス】
那覇空港から:車(一般道)で約25分
路線バス:「南風原町役場前」から徒歩で約2分
※南風原町内への路線バスは、那覇バスターミナルを中心に運行され、沖縄バスの40番・大里線、あるいは109番・大里(真境名)線などが利用できます。

2009-10-31

11月21日、アクロス福岡での展示・報告会のご案内


 福岡を拠点に活動する(特活)明日のカンボジアを考える会による報告会の詳細が決まりました。今回は、福岡環境研究会と、くるんて~ぷの会の協力も得て、にぎやかな集まりになることでしょう。会場では、布の展示と販売も行います。

と き:12月21日(土)
   開場:17時30分/報告会18時から
   ※報告の前後には、布の展示販売も行なわれます
ところ:アクロス福岡 東オフィス5階
    久留米大学福岡サテライト 
     福岡県福岡市中央区天神1丁目
    (地下鉄空港線天神駅 16番出口より徒歩約3分)
参加費:一般=500円、学生=300円
主 催:(特活)明日のカンボジアを考える会
共 催:福岡環境研究会
協 力:くるんて~ぷの会
問合先:電話:092-851-2001(藤田)
    FAX:092-851-2008
    e-mail:factjp2001@yahoo.co.jp〔@を半角に変換してご送信ください〕

2009-10-20

「IKTTカレンダー2010」制作中

 IKTT Japanでは、2006年の秋からIKTTカレンダーを制作しています。IKTTのシルクの販売以外に、日本でIKTTの活動を紹介しつつ、なおかつ販売収益によってIKTTの活動支援となるツールはないものかと考えた結果、カレンダーの制作・販売に取り組むことにしたのです。
  IKTTのシルクをお求めいただいた方のなかには、インターネットやメールをなさらない方もいらっしゃいます。そうした方たちへカレンダーという印刷物のかたちでIKTTの絣布や「伝統の森」の様子などをご紹介することもでき、またこのカレンダーをきっかけにして、IKTTの活動に興味を持たれる方もいるのではないかと考えてのことです。
 2010年のカレンダーでは、「伝統の森」で9月に開催された“蚕まつり2009”にも参加された、フォトグラファー内藤順司さんに全面的なご協力をいただきました。

 この「IKTTカレンダー2010」は、11月上旬には完成予定です(予価1,000円)。
 都内では、例年どおり、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房・高円寺書林、西荻窪の信愛書店さんなどでの取り扱いをお願いする予定です。また、久留米、法然院(京都)、南風原(沖縄)の、展示会・報告会の会場でも販売いたします。
 上記の各会場でお求めになれない方は、information@iktt.orgまでお問い合わせください〔@を半角に変換してご送信ください〕。

2009-10-19

ネット上で読める森本さんに関する主な記事(英語編)

検索していけばたどりつけるものではありますが、主なものを以下にご紹介しておきます。(2009年10月19日現在)

●World Vision Report(USA)/Sunday March 30, 2008
Revitalizing Silk
※音声あり(MP3対応)

●the Japan Times online (Japan)/Sunday November 11, 2007
Japan's savior of Khmer silk

●the star online (Malaysia)/Sunday September 16, 2007
Threads to a better future

●the star online (Malaysia)/Sunday September 16, 2007
Skilful revival

●PBS "FRONTLINE/WORLD" (USA)/Thursday June 28, 2007
Rough Cut:Cambodia/The Silk Grandmothers
※VIDEO映像あり(要Quicktime/Realplayer)

●The Nation (Thailand)/Monday June 19, 2006
Cambodia joins Thailand on the silk route

●asahi.com (Japan)/Thursday January 13, 2005
Homo Sapiens: Weaver revives skills banned by Pol Pot
※朝日新聞2004年12月8日付朝刊の「ひと」欄の英語版です

●Sawaddi Magazine (Thailand)/Third Quarter, 2004
HOL - the art of Cambodian Textiles
※2004年12月にIKTTとCenter for Khmer Studiesによって開催された学術セミナーに関する記事です。

●the New York Times (USA)/Sunday June 22, 1997
Restoring a Fine Khmer Craft Rent by Revolution

●the New York Times (USA)/Sunday, April 20, 1997
An Ancient Silk Trade Is Reborn

2009-10-06

11月19日、久留米「2009地球市民ボランティア連続講座」のご案内


 久留米市生涯学習センターと、NPO久留米地球市民ボランティアの会(KOVC)との共催事業「地球市民ボランティア連続講座~カンボジアで国際協力」で、森本さんが講演します(参加費500円、要・事前申し込み)。
 会場では、IKTTの絹織物の展示・販売も行なわれます。

とき:11月19日(木)19時~21時
ところ:え~るピア久留米(3階学習室)
   福岡県久留米市諏訪野町1830-6
   (西鉄久留米駅より徒歩約10分)
対象:カンボジアまたは国際協力・環境問題に関心のある人
定員:1講座につき50人程度
参加費:500円(1講座につき)
申込締切:10月26日(月)
   (応募多数の場合は抽選とのこと)
申し込み先:えーるピア久留米生涯学習センター
   電話:0942-30-7900
   FAX:0942-30-7911

※「2009地球市民ボランティア連続講座」の詳細については、KOVCニュースをご覧ください。

2009-10-05

12月5日、飯田でのピアノリサイタル&展示・報告会のご案内

 長野県飯田市を拠点に活動されているNPO法人「ふるさと南信州緑の基金」のみなさんは、IKTTへのさまざまな支援活動を2002年から継続して行なっていらっしゃいます。現在は、「伝統の森」への学校建設支援を目的とした募金活動や、カンボジア研修ツアーなどを開催されています。
 そうした活動の一環として、このたび「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクトと共催で、12月5日(土)、飯田文化会館で、竹内英仁ピアノリサイタルが開催されます。竹内英仁さんのご協力によるチャリティピアノリサイタルは、すでに3回目を迎えました。
 今回は、このピアノリサイタルにあわせて、展示会と森本さんの報告会を開催させていただくことになりました。

【展示会ならびに報告会】
と き:12月5日(土)
    展示会:11時~17時30分
    報告会:13時~14時
ところ:飯田文化会館(1階展示室)
    長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
    ※展示会と報告会のみの参加も可能です(入場無料)

【竹内英仁ピアノリサイタル】
と き:12月5日(土)
    開場14時30分/開演15時
ところ:飯田文化会館(大ホール)
    長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分)
入場料:一般=2500円/高校生以下=1000円

主 催:「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクト
     NPO法人「ふるさと南信州緑の基金」
問い合わせ先:飯田文化会館(担当:西、0265-23-3552)
チケット申し込み先:hiroji6118@rose.plala.or.jp〔@を半角に変換してご送信ください〕

2004年に森本さんがロレックス賞を受賞した頃のナショナルジオグラフィックフィルムのご紹介

 森本さんは、2004年にロレックス賞(the Rolex Awards for Enterprise)を受賞しました。そのロレックス賞の授賞式に合わせて、ナショナルジオグラフィックフィルムによって制作されたビデオ映像がYouTube上に公開されていましたので、以下にご紹介させていただきます(トータルで約24分ほどのものが、3分割されています)。
 残念ながら、ナレーションは英語で、日本語字幕はありません。
 おそらくこの映像は、海外では、ナショナルジオグラフィックチャンネルの番組のひとつとして放送されたものと同じ内容のものだと思いますが、日本語字幕や吹替がないためか、日本のナショナルジオグラフィックチャンネルでは放送されなかった模様です。

▼Reconnecting the Threads (Part 1)
--Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 [7'05"]


▼Reconnecting the Threads (Part 2)
--Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 [8'21"]


▼Reconnecting the Threads (Part 3)
--Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 [8'23"]

2009-09-19

11月20-22日、京都・法然院での展示会・報告会のご案内

 京都の法然院での展示会・報告会のスケジュールが決まりました。今年は11月20日(金)から22日(日)の3日間です。
 森本さんの現地報告会は、22日(日)の午後1時からの予定です。

【とき】
11月20日(金)から22日(日)まで(展示と販売)
10時~16時(ただし、初日の20日は12時から)
※森本さんの現地報告会は、22日(日)の午後1時より。

 《森本喜久男・現地からの報告2009》
  カンボジアの伝統織物と、それを担う人びとの暮らしを支える
 “伝統の森”再生プロジェクト最新事情


【ところ】
法然院
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町(TEL:075-771-2420)
(京都駅から市バス5番 錦林車庫行 浄土寺下車 徒歩10分)

※この時期の京都は、紅葉の最盛期でもあり、市内の道路事情はたいへん混雑しております。十分な余裕をもって、お越しください。

2009-09-18

「蚕まつり2009」レポート(その6)記念撮影編

 蚕供養も終わり、6日の昼過ぎには「蚕まつり」に参加するためにシエムリアップからやってきていたIKTTのスタッフやその家族たちも、トラックなどに分乗して「伝統の森」を後にしていきました。日本からの「蚕まつり2009」参加ツアーで、「伝統の森」に宿泊したみなさんも、バスでシエムリアップに向かいます。
 そのころ、ファッションショーに参加した一部の女性たちは、ふたたびステージ衣装を身につけ、各自で化粧をはじめていました。
 じつは、森本さんの発案で、もう一度、記念写真を撮っておこう、ということになったのです。すでに、シエムリアップに向けて出発してしまったスタッフたちもいるので、全員での記念撮影とはいきませんが、せっかくだから、しっかり記録を残しておこうということのようです。

 撮影されたのは、今回、「蚕まつり2009」に参加されたフォトグラファーの内藤順司さんです。

2009-09-15

「蚕まつり2009」レポート(その5)裏方編

 盛会のうちに、「蚕まつり2009」のファッションショーは終了しました。
 今回、ステージに上がったのは69人です。しかし、これだけ大きなイベントを自前で開催するとなると、その準備もかなりのものです。
 垣間見えたファッションショーの裏方さんたちの様子も、ご紹介しておきます。
 ステージそのものは、「伝統の森」の大工組を中心とした男衆たちが組み上げました。
 ステージを照らすライトのセットアップ、そしてPA関連のセットアップも(配線トラブルなど、いくつかの問題はありながらも)、森本さんの指示の下、男衆が準備しています。
 そのステージに上がる全員の衣装を担当したのは、サラウィとマーラのふたりです。彼女たちの仕事は、8月中旬に、森本さんが衣装合わせを始めたときからスタートしていました。ふたりは森本さんの着付けも手伝い、どの布をどんなふうに着付けたのかも確認しています。マーラは、誰がどの布を身につけたかを、一人分づつメモに記録し、着付けた状態を携帯電話のカメラで撮影し、使った布を一人分づつビニル袋に仕分けていました。
 サラウィは、新人モデルさんのウォーキングの練習にも立ち会っています。じつは彼女は、アプサラダンスシアターのステージのアシスタントを務めていた経験もあるので、ステージングに対する認識のレベルが他のメンバーとは違うのです。
 なお、出演者全員のメイクアップを担当したのは、昨年と同様、IKTTのスタッフの一人の、“オネエ”さま軍団です。

2009-09-14

「蚕まつり2009」レポート(その4)前夜祭打ち上げ編

 時間的には前後しますが、5日の夜の、ファッションショーを終えた後の様子もレポートしておきます。
 21時、ファッションショーのステージが終わりました。ファッションショーにモデルとして出場した女性たちは、メイクを落とし、衣装を着替えに下がりました。シエムリアップから参加された参列者の方たちは、森本さんと歓談したりしつつ、それぞれ帰路につかれました。日本からのツアーのみなさん、在シエムリアップの日本人の方々のみならず、プノンペンやバンコクからいらっしゃった方、そして近隣の村々から参加された方々もいらっしゃいました。
 ステージ上では、オープニングに登場したバンド‘MILO’の演奏が再び始まりました。バンドメンバーの一人が急逝されたとのことで、その追悼シークレットライブとのこと。
 その後、ステージは、バンド演奏をバックにした生カラオケ大会へ。
 そして、MILOのメンバーが、楽器を片付けた後は、今度は音楽をCDに切り替えて、ダンス(ディスコ?)大会に突入です。
 この頃には、モデルとしてステージに上がっていた女性たちも参加して、再び盛り上がりはじめます。曲は、民謡調の曲と、ポップスとが入り混じります。カンボジアの民謡調の曲で輪になって踊るかと思えば、カンボジアのポップスでそれぞれが踊ります。森本さんも踊っています。
 最後のほうでは、全員で同じ方向を向いてステップを踏んで、最後のステップでくるっと体の向きを90度変える、マディソンと呼ばれるダンスで盛り上がっていました。
 年に何度かの、大騒ぎのできる晩とあって、23時過ぎまで踊りは続きました。23時30分頃、少し前から降り出していた雨が、突然の豪雨にかわり、これを機にようやく“森の宴”は終ったのでした。